こんちゃす☺️
下手くそ舟券師でございます。
今回は番外編をお送りしたいと思います😊
5月21日〜26日までボートレース多摩川で開催されているSG第51回ボートレースオールスター。
このボートレースオールスターというレースは、ファンの投票により走れる選手が決まる、いわば人気投票上位者しか走れないレースです。(プロ野球のオールスターと同じですね)
その初日の第3レースにてとある状況が起こりました。
1号艇には菅章哉選手が構えますが、ピット離れから大きく出遅れ、スタート展示では大外6コース、本番では4コースに入りました。
めちゃくちゃ強い選手なのにどうして有利な1コースを取らずに外に出てしまったのか?
その理由を説明していきます。
菅章哉選手の特徴
この菅章哉選手、ファンの間では「チルトの魔術師」と呼ばれています。
このチルトとは、モーター(エンジン)とプロペラの角度のことを言います。
チルト角度は-0.5度〜3度までの0.5度ずつの8段階変更が加えられます。
これはボートレース場によって使える最大のチルト角度は違います。
そして、選手はエンジンの特性、気温や気圧を参考にチルト角度を変えていきます。
さて、チルトを跳ねる(チルトを上げること)とどうなるか?
MAX3度にすると、プロペラは水面と平行になり、直線のスピードはえげつなく出ます。が、同時にターンした時にバタつきやすく、ターンしずらく、乗り心地が悪くなるという、諸刃の剣なのです。
-0.5度だと、水面に対し直角に入るので、ターンしやすく乗り心地が良いですが、スピードは3度よりも劣ります。
では、この菅章哉選手が何故チルト3度まで跳ねたのか?
前述した通り、「チルトの魔術師」の菅章哉選手。
チルト角度をMAX3度まで跳ねて、大外6コースから捲るという生粋の「アウト屋」なのです!!
この「アウト屋」については、後述させて頂きます。
もちろん、番組によっては内側に乗ることもあり、その際は通常のチルト角度で行きます。
しかし!!
ファンの間では菅章哉選手のチルト3度を見たい!!好き!!という人もいます。
なのでこの菅章哉選手は、オールスターのオープニングセレモニーにて、投票してくれたが、初日しか来れないファンの方の為に、イン戦であろうと楽しんでもらおう、そういう思いでチルトを跳ねたと、本人も仰っていました。
ファン想いの素晴らしい選手が、この菅章哉選手なのです☺️
アウト屋とは?
さて、この「アウト屋」とは一体何なのか。
ボートレースはイン(1コース)の勝率が約50%あるので、誰しもインに入りたいはずです。
一昔前のボートレースでは、枠なり進入はほとんどなく、全ての選手がインを取りに行きました。
そのような中で、みんなインから行くならアウトから捲ってけば良いじゃん!!と、思いついた人達がいました。
それが「アウト屋」と言われる人達なのです!!
今では、ルール改定によりアウト屋は減ってきています。
しかし、アウト屋が舟券に絡んでくると高配当を提供してくれる為、我々舟券師は少しでも期待してしまいます。
アウト屋があるということはもちろんイン屋と言われる選手もいます。
イン屋は「前付け」と言われる、自分のコースよりも内側のコースに入ってきます。
そうすることにより、内側の艇の助走距離が短くなり(用語で深くなると言います)、自分が優位に攻めやすくなるのです。
この様な、アウト屋イン屋と言われる人達がレースにいると波乱が起こりやすく、とても楽しいく面白いです☺️
ぜひ皆様もそういった選手に注目して見るのも、ボートレースを面白く見る1つの要因になるかなと、筆者は考えております。
それでは、良き舟券ライフを☺️