(→こちら の続き)
西ドレンシアに入った途端、''風景'' が切り替わる !!
澄み切った青空は黄昏の夕陽へ
輝かしい太陽は妖艶な月へ
東風は死臭を運び、血の匂いを漂わせる・・・
甘美な ''血潮'' が暴力と破壊を加速させ、
悪意の刃が空気を切り裂く・・・
粘つき湿る熱が身体を徐々に重くし、鏡は赤に映える・・・
そこは朱く情熱的に彩(いろど)られたセカイ・・・
ようこそ !! 赤き ''魔女'' のセカイへ
君達はここから帰る事すら叶わない・・・
そこは ''普通'' から逸脱しているのだから・・・
さぁ~、魔女がたゆたう時間だ !!
『ゴルド・アルケミア(黄金練金)』
『レープクーヘンス(お菓子の家)』
『ブルーメル・ファンタズマゴリック(神過幻想)』
『オスト・ヴィント(東風の加是)』
『ゴッド・ヴェルト(神曲操塊)』 (『神曲創界』→『神過幻想-D』 を ''創造'')
『アイネミリアダスト・シュナイデル(10億の刃)』
『マザー・テレサ(母なる愛)』
『シュトゥルム・ヴントゥ・ドラング(疾風怒濤)』
『ヴァルキューレ・ベーゼ(悪意の選定)』 (『無知なるは罪』 →12の結界を ''創造'')
『クラッセ・グラヴィタツィオーン(超・重力)』
『ディモンテ・シュバルトケンプファー(月の眷属)』
『インシュピーゲル・ヴァルハイト(鏡の中の真実)』
ナハト・フォルター・ツヴォルフ !! 【強制禁獄】
『悠奈』 ・・・っ、この強力なプレッシャー・・・
今まで1番強烈・・・ !! 死の淵へ放り込まれた様な・・・
『サタンちゃん』 12の ''固有結界'' に掴まったようじゃ・・・
『悠奈』 12 !? 1つでもキツイのに・・・
『あきら』 ''赤いセカイ'' は一筋縄じゃいかなそうだね・・・
『悠奈』 でも、この状況・・・、情報不足ね・・・
あそこにいる人にでも・・・話を・・・
『サタンちゃん』 止めるのじゃ !!
その狂気に囚われたる瞳は誰も見ていない・・・
そいつはいきなり獲物を持ち、悠奈を斬りつける・・・
『悠奈』 わわっ
悠奈はその一撃を躱し、距離を取る・・・
その瞬間、''声'' が響き渡る・・・
『きゃははは~~~、獲物だ、獲物だ』
それはマトリーシェカ(人形)が発した魔女からの '' 遊び '' のお誘い
どずんっ
唐突に銃弾がそれを射貫く・・・
顔だけになっても人形がなおも告げます・・・
『 ''狩り'' の始まりだよ !! 逃げて、可愛い可愛い 子供達♪』 と・・・
巨大に尖るお菓子が地面へ突き刺さり・・・
人が濁り腐った目を・・・、人形が虚ろな瞳を・・・
悠奈達へと向け、獲物を構え、撃つ・・・
獣が吠え、無言の銃器がけたたましく '' 遊び '' の開始を宣告・・・
そこに留まる場所はなく・・・、
そこは既に ''死地'' と化した・・・
『さぁ~、お逃げなさい !! 本物の ''魔女'' が来る前に・・・』
どごぉぉーーーん
人形の投げる弾が爆発を起こす・・・
『こっちよ』
悠奈達はその襲われる現状を飲み込み、
''声'' のする方向へ走り出す・・・ ・・・
それはこの ''死地'' の中で唯一まともだったかも知れない人の声・・・
悠奈達はその声に導かれ、声の方向へ走る・・・ ・・・
考える暇なんてない !!
何故なら、既に ''魔女狩り'' は始まっているのだから・・・
当然、刈られるのは・・・、『少女達』 だ !!
辿り着きたるは ''死角''
人が人形が僅かな時間なら見逃す・・・、一時凌ぎの場・・・
その奥に見える暗がりから1人の少女が顔を見せる・・・
『グーテンターク』
突如 放たれたドイツ語に悠奈は挙を突かれるが、
その銀髪の少女は何事も無かったように話を続ける・・・
『初めまして、私は ''リーゼロッテ''、敬愛を込めて '' リゼ '' ってお呼びなさい♪
私にはと~ってもやりた事があるのだけれど・・・、1人では ''無理'' ・・・
だから、 ''御波悠奈''、私に協力なさい !! それが貴方達の唯一の ''道'' よ !!』
唐突に名前を呼ばれた事にはびっくりしたが、
悠奈は別に彼女の事を疑ってはいなかった・・・
(何故なら、それが彼女の ''力'' だから !!)
サタンちゃんは怪訝(けげん)な表情を浮かべるが、
ドレンシアの地理に疎い悠奈達に選択の自由は ''ない''
かつ、誰かの手でも借りなきゃいけない程・・・
ここ(赤いセカイ)は ''狂ってる''
しばしの逡巡の後、悠奈は・・・ ・・・
''その提案に乗った''
『リゼ』 ふふ、素直な子は大好きよ♪
(狂気は加速する→α② 次のステージへ)