今年も、夏山シーズンが本格化
世界遺産に登録されている富士山が
「一触即発状態」だと指摘されている
富士山の噴火説は30年前から…
今年に入っても、日本列島は
北海道から九州まで
地震活動が活発になっている
この四半世紀、阪神・淡路大震災から
最近の熊本地震まで、
大地震が頻回に起こっている
地震と噴火は因果関係にあるという
富士山の崩壊危機
噴火の危険性は指摘されてきた
マグマ学の専門家は
山そのものが大規模に崩れる
「山体崩壊」の恐れもあるという
富士山が前回噴火したのは
1707年の「宝永大噴火」だった
マグマ学が専門の神戸大学巽教授は
「過去の噴火を参考にすれば
次の噴火は2150年頃の可能性がある」
と推測する
その一方「噴火については切迫感がある
が『山体崩壊』は見過ごされている」
と話す
『山体崩壊』とは聞きなれない言葉
だが、まさに山が崩れる現象をいう
明治期には福島県の磐梯山で起きている
原因は噴火や水蒸気爆発だけでなく
地震に伴うものもある
富士山では約2900年前に起きており
黒部ダム(富山県)10杯分の土砂が
流れ出したとされている
超弩級の土砂流
富士山からの土石流は
流出する方向にもよるが
最悪の場合は約40万人が
巻き込まれるとの試算があるらしい
巽教授は「山体崩壊が起きる確率は
向こう100年で2%」という
噴火による降灰よりも
住民が被る被害は甚大になる
とも言う
ハザードマップなどで
発生したときのことを想定して
避難態勢をとる必要がある
「想定外」のことでは
済まされない