ホントはボクね~

教師になりたかったんだよね~

あれは高校1年の頃だったんだけどね。
...まぁ、ボクは非常に残念なおツムしか持ち合わせていなかったし、要領も悪ければ見た目も性格も根性も気力に気合いも全くもって持ち合わせてなかったんだよね。

だから底辺な男子校に行き始めたワケだけど、そこの先生がかなりブッ飛んでたんだよね。

社会科の先生なんだけど、1番最初の授業で

「いいかおめぇら。こ~んなくっだらねぇ教科書なんてオレは使わねぇからな。眠くなったらいいぞ帰って。だけどコレだけは言っておく。おもしれぇ授業にしてやっから。教科書の通りの表ヅラな授業なんて眠くなってしょうがねぇだろ?裏を教えてやんよ。」

こう言い切ったんだよ。
その先生の授業は教科書を一切使わなかった。そのかわり、先生の作ってきたプリントや黒板でのみ!!
...ただ、ホントに面白かったんだよ。何せインパクトがある!!

英語の授業も面白かったなぁ。
その先生もまたブッ飛んだ事を最初に言い放ってきた。

「おめぇらよ~。この教科書の意味わかってんの?タバコで言えば『スーパーライト』。つまりサルでもわかるって意味だ。なんでこの教科書が用意されたかって?おめぇらがサルと同じ位の頭しか持ってねぇって事なんだよ。...少しは人間並の頭の持ち主になりやがれ。叩き直してやる!おめぇらの最初の授業内容はなぁ... (黒板に書く)This is a pen.おめぇらコレを訳せ。」

そして、その先生の英語の発音がね~
...これがめちゃめちゃ良いんだよね。

「英語はな?話せなければ意味がねぇんだよ。発音を上手く出来るようにならなければ授業終わらねぇからな。昼飯も食わせねぇからな。こんなの赤ちゃんでも上手く喋れるぞ!!」

なんて言われるもんだからね。刺激的だったなぁ。
でも言ってる事は全くもって正しいモンだから、反論できないんだよね。

そんな調子の授業だったから、寝るヤツなんていなかったなぁ。気がついたら少しはサルから「サルに毛が生えた」程度の頭脳になってきた実感があったんだよ。

「教師って面白い仕事だなぁ。...してみたいなぁ。」

って考えるようになってたんだよね。

高校の進路相談の時に担任に

「...なぁ、今は一浪二浪なんて当然の時代だぞ?騙されたと思って真面目に足りないところは勉強して、大学受験してみないか?なんだったらオレも協力するからさぁ。お前、もったいないって。」

などと説得されてきたけど...

今から思うと、担任の言う事を聞いておくべきだったなぁ~

先生やってたら今頃、ボクはこんな人生ではなかったよなぁ...

って4年に1度しかこない誕生日を激務で過ごしながら帰りのバスで考えてしまった。

あの高校時代になりたかった夢をもう追うことはできない。残念ながらそれに気付いた時には既に歳をとりすぎてたんだ。

...勉強は大事だぞ?
(ホントに!)