まずはこの動画を再生して音楽を聞きながら読んでください。


ああショックです。子供時代のヒーロー、WWF(現WWE)で活躍したプロレスラー"MACHO MAN" RANDY SAVAGEが運転中に気を失い木に激突するという交通事故で亡くなりました。昨日朝のニュースで知ったのですがショックを受けた後にじわじわと悲しみが膨らんでいます。ハルク・ホーガンがベビーフェイス(いいもん)代表だとしたらマッチョマンはヒール(悪役)の部類に入るといえば入るのですが厳密に言うと他に悪役レスラーは大勢いる中で他とは一線を画す一匹狼的な立ち位置にいました。一匹狼で悪い、決して正義の味方ではないが時たま見せる熱い男の魂の魅力にファンは惹かれていたのだと思います。

魅力をあげるとキリがない。スーパー派手な衣装とテンガロンハットに80'sの未来的なでっかいサングラス。鍛えあげられた「マッチョ」な肉体、コーナーのトップロープからド迫力な放物線を描くスローモーションのようなフライングエルボー、すべてが誰も真似できないMACHO MADNESSでした。美人マネージャーエリザベスはさらに華を添えます。当時の団体で唯一の女性マネージャーはすごい美人。さすがマッチョマン。

そして何よりの魅力は試合の前後に語るインタビューでのトーク。とにかく高いテンションで怒りを込めた低いトーンでブツブツ言ったかと思えば爆発したような叫びを織りまぜて唯一無二のインパクトを与える役者ぶり。叫ぶだけなら誰でもできるがあの語りのダイナミクスは彼だけのものです。
このあたりの突き抜けた演出がスポーツ面重視の日本のプロレスと決定的に違う。

WWFの専属MC、Mean Gene Okerlundとのトーク。


数々の名勝負はあるもののなぜか印象に残っているのがウガンダの巨人キマラとの一戦。
キマラは美人マネージャーのエリザベスに好意を抱くようになります。マッチョマンの試合中に乱入してエリザベスをさらったりやりたい放題。とにかく惚れていたよう。激怒したマッチョマンはエリザベスを助けるためにキマラを鉄拳制裁します。試合内容詳細ははっきり覚えていないのですが試合に向かうまでのアングル(ストーリー)ははっきり覚えています。あまりにも可笑しかったので。

アメリカで週2回のペースTV放映していたWWFプロレスをかじりついてみていた子供時代。あの頃は個性的なスーパースターが数多くいた。そのなかでも異彩を放っていた"MACHO MAN" RANDY SAVAGE。キャラ、カリスマ、見た目、技、最高のレスラーです。
天国でもお決まりの”OH YEAH!!!”を叫び続けてください。合掌。

アンドレザジャイアント戦



マイケル・ジャクソンしかりマッチョマンしかり、子供時代のヒーローがまたひとり亡くなる。悲しい。

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