翌日

さっき母の所へ行ってきた。

昨日より手の震えがひどい。

白眼も真っ黄色で気持ちが悪かった。

洗濯物を渡され

「汚れちゃった」

そう言われた。

今日はエコー検査をしたらしい。

結果はまだ不明。

昨日から病院では何も食べさせてもらえず

看護師さんに

「鬼！！」

と言ったらしい。

母に言ってやった

「自業自得」

今の母にはぴったりの言葉だ。

昨日

土曜日に、母に病院へ行くように言ってはあったものの

本当に言ってくれるか心配だった。

朝、家の事を一通り済ませて

9時ころ家を出た

すぐに母が行くと言っていた病院から電話が入り

「今お母さんが来たけれど、先生が話があるっていうから」

母がとりあえず病院に言ってくれたことにホッとした。

病院について先生の所へ行くと

「お母さんの黄疸、深刻だね」

そう言われた。

「うちの病院じゃ手に負えないから、大きい病院への紹介状書くから。」

先生はすぐに準備してくれた。

母は明け方から嘔吐を繰り返し

自分でも辛くなったらしく

病院にきたようだ。

吐き気止めの点滴を打ってもらい

いざ車に行こうとしても歩けない。

看護婦さんに抱えられてようやく車に乗った。

病院に着き、車いすの手配をした。

受付を済ませ、内科まで行くとすぐに呼ばれた。

「お酒好きなの？どのくらい何を飲むの？」

そんな話から始まり

「本人に苦痛を与えるような検査はしません。

一応今から採血と、ＣＴを撮ってもらいます」

車いすの母を押して各科を回った。

それぞれ終わりまた内科に戻った。

すぐに呼ばれるかと思ったがなかなか呼ばれず

結局2時間待たされた。

検査結果

γーＧＤＰ1378

黄疸　通常の5倍

膵臓(詳細は不明だが、何らかの異常あり）

嘔吐

黒色便が出る

下痢

Ｂ型Ｃ型？肝炎の心配なし

糖尿病の心配も無し

自宅でお酒を抜くのは無理だからという事で

即入院となった。

病室も決まり

母を置いて母の着替えを取りに行ったら

病院へ行ってから5時間が過ぎていた。

さすがに疲れた。

ひとまず休憩と軽食をとって

母の所へ再度行った。

震える手で着替えを受け取り

「熱が出てきちゃった」

と言う。

行ってきます

母の所へ行ってきます

朝から頭痛と動悸がすごい

母の顔を思い浮かべただけで気持ちが悪くなってくる

心臓の音が周りにも聞こえそう

果たして病院に行ってくれるだろうか？

自分も落ち着いて母と話せるだろうか？

冷静にならなくてはって思うほど動悸がすごくなってきて

息苦しい　

できることなら行きたくない

でも母を見捨てるわけにもいかない

早めに何か対策を取らないと

早めにって・・・もっと早くに何か対策が取れたかも知れない

何をやっていたんだ自分は

って後悔の念がこみ上げてくる

母の所まで運転していけるだろうか

本当に気持ちが悪くなってきた

唯一

元気に「いってきま～す」って学校へ行った長男と

今私の後ろで教育テレビを真剣に見ている次男をみていると

少しは楽になれる気がする

本当に私がどうにかなってしまいそう

もともと強い人間ではないし・・・

強くならなきゃ・・・

よし！！行ってきます！！

黄疸

昨日久しぶりに母の所へ行きました。

行ってびっくりしました。

母の顔も目も黄色くなっているんです。

最初光の当たり具合かと思いましたが違いました。

黄疸でした。

悲しくなりました。

こんなになるまでなぜ飲むんだろうか？

吐き気がしてきました。

病院に行くよう言っても

「うるさいなぁ！！いいの放っておいて！！」

聞く耳を持ちませんでした。

最終的にいつも通っている内科に月曜日に行くからというものの

本当に行くかもわかりません。

月曜日に行ってみる予定ですが

私が冷静に母と話ができるかわからないため

前回おかしくなったときにお世話になったおばさんに相談した。

月曜日一緒に母の所へ行ってくれるそうだ。

何としてでも早急に病院に連れて行きたい。

あんなに黄色い顔を初めて見た。

人形みたいだった。

体も痩せ、しわしわだらけ。

これが本当に自分の母なんだろうか？

そう思った。

夜自分の旦那が毎日の日課の晩酌をしていた。

見るだけで吐き気がしてきた。

自分がどうにかなってしまいそうだ。

また

退院後、母はしばらくしてスーパーで働きだした。

以前とはまるで別人。

やさしく、頑張りやだった。

私も安心していた。

働き始めてしばらく経ったら、ノンアルコールビールを飲みだした。

アルコールは入ってないしいいか・・・？と思ったが

その後気づいたら缶ビールを飲み始めていた。

「何やってるの？」

そう言っても

「仕事で疲れてるし、1本だから」

もう止める気にもならなかった。

入院中毎日面会に行っていた私の苦労はなんだったのだろうか？

こんな母このまま死んでしまった方がいい！！そう思い始め

だんだんと母の所へ行く回数が減って行きました。

母は仕事も辞め一日中家にいるようになりました。

行くたびにビールからワイン、焼酎、日本酒と飲むものが変わっていき

以前のように家の中も荒れ始めました。

一緒に住んでいるおじさんの食事の支度もしなくなりました。

ここまでがここ最近の母のことでした。