⑨ 空海の復活
空海は「天空大悪魔王よ、悪の続いたためしがない。私が出来なくとも、必ずお前を滅ぼす者が現れる」と、心の中で叫んだ。
「お前も未だに正義をかざしているのか。それを『負け犬の遠吠え』と言う。まあいい。永遠の生き地獄に入る前の最後の言葉として聞いておく」と聞こえて来た。
空海は、暗黒静寂の中で「自分は、何故、悪魔の言葉を信じたのか」と後悔の念で自分を怨み攻め続けた。
しかし、いかに自分を怨み攻め続けても、苦悩は増すばかりであった。
空海は、自暴自棄になって「仏の道を志し、密教をきわめて僧となり、悪魔に苦しめられて永遠のじごくなら、仏道密教など、クソくらえ。私が天空大悪魔王を倒して、天空大悪魔王になってやる」と叫び、仏道を完全に捨て天空大悪魔王になる一大決心をした。
すると、空海の前に天空大悪魔王が現れた。
「空海よ。自分自身の体を見るが良い」と言われて、空海が自分自身の体を見ると「両眼、両手、両足、局部、心」が戻っていた。
(つづく)