あいつには
独特なにおいがある。

思えば
物心ついたときから
知っていた。
しばらく会えない時期も
たまにはあった。

そりゃあ
長いつきあいだから
いつも固くつながってるばかりではなく
柔らかくて危ういときもあったのだ。

浮かんだり沈んだりも
多々、経験してきた。

だけどそれら全てを
いつも水に流して
今までやってきたのだ。
そしてきっと、
これからも。



嗚呼、
水洗トイレ世代の私よ。




ウォシュレットだのなんだので
尻ばかりが贅沢になっておる
我が日本です。

或る外国出身の知人(日本びいき)
に言わせれば、
日本の三大発明は
テリヤキソース、
スーパーカブ、
ウォシュレット、
だと思う
だそうな。



尾籠な話で恐縮ですが、
ウォシュレットって
どのタイミングで使うものなの?
紙で一度拭いてから使うものか
拭く前に使ってから拭くものか。

拭かずに使えば
ばっちい気もするし、
拭いてから使えば
紙がもったいないし
二度手間な気がする。

正しき使用法が
いまいちわからないので
手を、むしろ尻を
出しにくい私です。
いや、尻は出ているな。
水を出すか否か迷う、
が正解に近い。

そんな私に
神のご加護の
あらんことを。


水を大量に
さらに紙まで使う。
考えたら
トイレって
流行りのエコロジーとは
縁遠いのでは、
なんて思いました。


あと、
公共の場のトイレで
ウォシュレットを使うのには
抵抗がある私なのですが、
これはやっぱり
神道的な穢れの思想に
起因するものなのでしょうかねえ。
洗ってある箸よりも
割り箸の方がよくね?
と思う感覚に近いのかもしれない。