入院4日目、元々が色々と鈍いので、入院生活とはこういうものなんだ、と

理解し始める。 それにしても1日が過ぎるのが早い。

 

点滴が繋がっているので、何をするにもどこにいくのも

点滴とスタンド什器を一緒に運ばなくてはいけない。もちろんトイレにも。

それが煩わしい。点滴は外れない。

 

声を出すことが極端に減るので、声が小さくなる。

営業の仕事で人と話をするので、ある程度会話のやり取りが毎日あったが、

今は日に3〜4度、看護婦さんとの僅かのやり取りのみだ。

 

「脳神経」外科内科で入院したので、周りもみんなそのような病気を経た人たちと

思われる。

その中でもかなり軽めの症状で入院している、と実感する。

自分で歯を磨けない人が大半だった。トイレももちろん同様。

風呂も。

 

入院初日と今とで体の状態を比べてみた。

状態と言っても脳の中なのでわからないが、唯一言葉の出具合で確認できる。

幸いにもお見舞いに来てくれる友人との会話や、来てくれる家族との会話で

言葉がどのくらい通常通り出るのか、呂律がどのくらい回るのか、言葉が引っかからずに発音できるのか、

その時のみ体感できる。

 

結果、初日より改善していた。以前は全体で3割ほどの語尾に対して呂律が回りづらかったが、

全体で9割ほどになっていた。友人や家族はほとんど変わらない、と言っていたが、

長男は「話し方、口の動かし方が年寄りのそれになった」と。どうやらあやしい呂律をカバーしようとして、

口の動きや会話の仕方が以前と変わって老人によくある動き方になった、ということらしい、

長男が一番よく見ているな、と思った。

 

自分の父親の入院生活を見てきて、脳梗塞は回復しないものだ、と思っていたが、

よくなることもあるんだ、と体感した。

いままで1日の大半で仕事をそれなりにやって、休日も対して不満もなく過ごしていたつもりだったが、

改めて生活のスタイルや、日々の過ごし方を見直そうと思った。

入院って悪くなかった。