物心ついた時から、父の盗み癖を見てきた私。

お金を平気でご近所さんや、父の友達から毎日のように1000円〜5000円くらい借りて帰って来る。
それを知ってる家族は何も言わない。逆に笑ってる。

何に使っているのかは誰も分かりませんがお金を借りてくるんです。

そして必要なお金は何も言わずに祖母の財布から勝手に盗っている。
祖父と父と母も。

誰もお金が必要だから〇〇円頂戴!なんて言う人がおらず、お金は貰うものでは無く取るものだと思って成長しました。


私達姉妹も自然とお菓子が欲しい時やジュースが飲みたい時は、祖母の財布から抜いて買っていました。

そんな生活をずっとしながら小学校に入学しました。



小学2年生の時に、お友達と
「母の日に何かお母さんにプレゼントをあげたいね。一緒に買いに行こう」

と約束をしました。

当然、おこづかなんて持っていません。

おこづかいを頂戴と言って良いことすら知りませんでした。言ったら怒られると何故か思っていて、当日祖母の財布から持って行こうと思っていました。

しかし、買い物当日、祖母の財布にもお金が入っておらず、どうしよう。と考えてたら、


『そうだ!父さんの真似しよう』


と思い、友達とお揃いのプレゼントを買ってレジに行き会計の時に

「ごめん、お財布忘れちゃって、すぐに返すからお金貸してくれない?」

と言いました。父もいつもこう言ってたから。

そしたら、「いいよ」とお友達が貸してくれました。


私は、『やっぱり父さんのやり方で上手くいった』と嬉しくて母の日が来るのを楽しみに待っていました。



確か一週間くらい前にプレゼントを用意して、その間、私は全くお金を返すなんて思っておらず、お金は貰ったと思っていました。


そして、母の日当日。

「母さん、いつもありがとう😊」

とプレゼントを渡しました!


プレゼントを貰って喜んだ母。

中身を開けた瞬間、母は顔を硬直させました。

引きつっていたのが分かります。


多分、どうやって買った?


って思ったと思います。



私は『あれ?あんまり嬉しくなかったのかな?』と心配になりました。





次の日。


学校から、手紙が渡されました、、、








長くなったので次に続きます。