小学生3.4年のころだったか・・、毎年行われている視力検査の時のこと。

 

 

クラスの教室とは別の部屋で検査が行われ、出席番号順に縦に座って並び”あ”の人から順番に検査を行っていって、検査終了した人から順次教室に帰っていく。

 

余談だが、当時強制であったインフルエンザの予防接種も上記のような感じで行われ、筆者は名前的に大体最後か最後から2番目くらいだったため、早く終了した同級生に”痛かった?痛かった?”とか聞いてもどうしようもない質問を待たされている間延々としているという正に地獄の時間を過ごしつつさらに痛いに決まっている注射を打ち込まれる罰ゲームを毎年経験していて生きた心地も・・・すいません脱線しましたね・・・。

 

 

 

それでその視力検査のとき、いつも通りどんどんと人がすくなくなりその時は筆者は最後から2番目だったためいよいよ自分の一つ前の友人”Y君”の順番が来たとき、室内には先生と筆者とY君と後ろのW君の4人になっていた。

 

Y君は眼鏡をかけていたためまず眼鏡を外して片手に持ち視力検査、0.1が見えず数歩前に出て何とか測定可能という、今でこそ老眼が入り見えにくくなっているものの当時は両目1.5で調子が良ければ2.0でさえも見えていた筆者には少々驚愕する結果であった。

 

さて、Y君の裸眼の測定が済み、眼鏡をかけての測定のため定位置に戻るY君、「それでは眼鏡をかけて~右目から~」と先生がおっしゃったと同時に眼鏡をかけた左目を柄杓の子供みたいな黒いもので抑えつつ半身を乗り出したかのようなポーズで検査の用紙をのぞき込むY君、するとその直後そのY君の眼鏡から右側のレンズだけポロッとはずれ4人しかいない広い部屋にカランコロンカランコロンカランと軽快な音を響き渡らせて転がった、恥ずかしそうに小走りで拾い定位置に戻るY君、そのコミカルな動きと表情一つ変えず何事もなかったかのように続ける先生に思わず顔を背け噴き出す筆者、後ろに控えているW君もなぜか無表情。

 

さらに、左の測定の時今度は左側のレンズが同じようにカランコリンカリンと軽快な音を奏でコミカルに追いかけるY君と無表情の先生、そして当然W君も無表情・・。筆者腹がよじれそうで耐えられず・・。

 

 

それでも無事にY君の測定が終了して、

 

 

先生   「Y君、眼鏡のレンズがすぐ外れるようで調子が悪いみたいだけど、眼鏡屋さんで修理してもらいなさいよ」

 

と、やはりレンズが外れて転がっていたことに気づいていたんだな!と筆者が思うような事をY君に話す。

 

Y君   「いえ、先生今日初めてこんな風に外れましたきちんとハマりましたので大丈夫です」

 

ホントかよ!と突っ込みたくなる回答だったが・・。

 

 

Y君が終了し部屋から小走りで廊下に出ていくと同時に筆者の測定の順番、さて~と例の柄杓で左目を押さえると同時に

 

 

 

      カランコロンカランコロンカリン

 

軽快に廊下からあの音が響き渡り、スタタ・・っと小走りするY君の足音・・。まったく表情を変えない先生とW君・・。

 

その晩の風呂で一人思い出し笑いをしておりました・・・。

 

 

 

                                    see you