こんにちは、ちびまるです。


今回で「ナデシコ」も最終話となりました本


ではでは、本編へ ダウン ダウン




それから数週間後お店にあの彼女(彼)が入ってきました。


お久~!♪


あッ!


その後ろから30歳台後半の

頭の少し薄い小太りの冴えない

スーツを着たサラリーマン風の男が入ってきました。


あたしのお友達を借りたいの。紹介しようと思って~♪


それは、ありがとうございます。


何とも異様なふたりです。

ところで、そのサラリーマン風の彼はここまで一緒に来るときは、

恥ずかしくなかったのでしょうか?


以前彼女(彼)を案内してたとき、私の助手席に乗っていました。
そういえば、信号待ちをしてたとき、

他の車からジロジロ見られてたのを思い出しました。


ところで、どんな物件をお探しですか? 」


あの~、ムにゅ むニュ・・・・・。


は!?


小声で何を言ってるのかわかりません。
そこの彼女(彼)が割って出てきました。


彼は~、〇〇会社の課長さんで~、

優しくって~、正直者なのよ~♪


そんなこと聞いてないですよ。


いや。だからね~、


課長さんって言っても~、

ホントは課長代理で上から下から一番辛い立場っ 

ていうの~?・・・。わかるでしょ!?


全然わかんないですよ!


だから~・・・・。


聞くところによるとどうやらその男性は、

ある大手の某会社の課長代理で、

以前から不仲であった奥さんと昨日、

家を追い出されてしまったらしく行くところがなくって

会社を休んで部屋を探しに来たということです。


彼はよく私のいるお店に来てくれるお客さんなのよ~♪


それで 彼女(彼)を訪ねたってってわけですね。


・・・・。


ひょっとして・・・?


彼女(彼)は目をパチクリさせながら


わかる~? そうなのよ~♪


やっぱりそうでした。二人は付き合っていたのです。
二人のことが奥さんにばれてしまって、それで追い出されたようです。


そりゃ そうなるわな!


今度は、二人で住むための部屋を探しているのです。


幸い彼の肩書きは、大手会社の会社員。

入居審査的には申し分ありません。
何より家賃やら保証金やらと余裕があります。
彼女(彼)のときとは 全然違います。
何も問題なくスムーズに話が進み、段取りよく契約ができました。
ふたりは、まるで(新婚さんいらっしゃ~い!)にでも出てるかのように
ベタベタ、ニコニコしていました。


・・・・・。


一応はこれで無事、目的業務を遂行できたということなのですが、
その後、ふたりがどのような生活をしているか、

想像すらできないのは言うまでもありません。


ただ、鍵の引渡しのときに、

机の影に隠れて二人が指を絡ませていたことが、

今でも頭からはなれません。


これから二人にはきっと、幸せな生活が待っているのでしょう。





次回からの営業マン奮戦記は「父の背中 」という

とっても切ない物語です本



お部屋探しは 右矢印  ホームメイトFC難波西店 ラブラブ



【本編はすべてフィクションであり、登場する人物もすべて架空のものです】



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