あんまり生徒向けの記事ではなく、
どちらかと言うと同業者向けの記事になりますが、
勉強が出来る生徒、出来ない生徒、どちらの指導が得意ですか?
あんまりそんな区別するもんじゃないかも知れませんが、
私は「出来ない子」の方が得意…、と、思っていました。
個別塾、集団塾どちらも指導して来ましたが、個別塾など特にですね、だいたい私は教室長か主任級をやっていましたから、手のかかる問題のある生徒を自分が担当し、きっと誰が教えても伸びるであろう優秀な生徒は、正直、ここだけの話、なるべく不慣れな新人先生に任せがちでした。
集団塾でもそうです。
私が中学時代に通っていた集団塾の、尊敬する先生が卒業後に
「俺は出来ない子に集中して教えて、大丸みたいに自分で出来るやつはなるべく放置していた」
と明言していたのを聞いた影響もあるかも知れません。
また、これまで勤めてきた会社が、そんなに「名門」向けな塾でも無かったこともあり、経験値として、自分は出来ない子の方がたくさん見てきたという自負があったかも知れません。
そんな中、今は家庭教師がメインとなり、1対1となると、自分が担当した生徒に100%集中して当たることになるので、結果的に、それまでにはなく、超優秀な生徒も自分が独占して担当するようになりました。
優秀な生徒を集中的に指導すること自体が久し振りでした。
自分が若手だった頃以来かな!?
そうして感じたことは、「やりやすい!」ってことでした。
やりやすいって言うと語弊があるかも知れませんし、それぞれに、それぞれの難しさや、やり甲斐がありますよ。しかし、少なくとも、「自分は出来ない子の方が経験値も豊富で得意だ」と思っていたのは、「思い込みだったのかもなぁ」と、今は感じている次第です。
出来ない子を劇的に変えることが幸いにも出来た、そんな成功体験がいくつかありますが、最近は、出来る子も劇的にもっと上のレベルへと変えることが出来るようになったと実感しています。
要は、「自分で自分の特徴なんて、分かってるようで分からんよな」って感じています。
そして、今はカリキュラム改革で大きく学習が変革している最中です。
ただでさえ、講師が思っている「必勝法」「成功体験」など陳腐化するもの、まして、今は陳腐化のスピードが過去の比じゃないと感じています。
私くらいベテランになってくると、悪い意味で慢心して「だいじょうぶ、だいじょうぶ、任せろって」と自分の必勝法や成功体験にすがって、押し付けて、傲慢になったり、的外れになったりし易いんですよね。
だからこそ、今は、色んなタイプの子に、色んな対応法を考えて、向き合えて、それで結果が出せているんで、こんな環境で仕事が出来ていることに感謝したいし、もっともっと成長したいです。