ドリフの、「8時だョ!全員集合」は、勿論
歴史に残る名番組だが、志村けんさんは、言う
までもなく、多芸のかただったが、氏のハマリ役
の一つに、裏声を利用した、お爺さんお婆さん役
があった。体力も頭脳も、めっきり衰えた老人が、
職場や、家庭で、ドジを次々やらかして、ファン
を爆笑させていた。小生も勿論、その一人である。
ところが、最近、初めて知ったけど、その老人役
は、モデルがいたという。それは、志村氏の父だ
という。氏の父は、公務員だったが、志村さんが、
学生の頃から、大病を患い、ヨボヨボになり、志村
さんが、ドリフの一員になってからの老人役は、
父親を再現したものだという。私は、そうだった
のか、と思った。やっぱり、コントをやるには、
誰か、実在の人をベースにしないと、出来ないの
だろう。何にも無いところから、物語は生まれな
いのだ。でも、その例の志村さんの父は、ドリフ
の番組を見て、腹を立てたとか、不愉快になった
ということはなかったのだろうか。昭和53年
(1978年)、例の、8時だョ・・を見てると、
志村さんのセリフに、「あっ、オレの父さん、7年
前に死んだんだった!」というのがあった。逆算
すると、志村さんの父が亡くなったのは、氏が
ドリフ入りする、とうの前の昭和46年ということ
になる。志村さんの父は、あの世で、「オレを散々
笑いものにしやがって!」と怒ってたのかな?その
志村さんも、5年前に亡くなった。
