泣ける映画を教えて

 

 昭和48年(1973年)、東宝で封切りだった、

「恍惚の人」(こうこつのひと)ですね。森繫久彌氏、

高峰秀子女史主演です。当時、話題になった作家、有吉佐和子

女史原作です。(この人、有吉弘行と関係あんのかな?)

森繁氏が、84歳の老人・茂吉役、高峰女史が義理の娘の

昭子役。当時は、認知症のことを痴呆症と言ったのですが、

茂吉は妻に先立たれ、家族の顔と名まえも分からない程、

病気になっています。でも、昭子が何気なく茂吉を近所に

散歩に連れてくと、茂吉は、路傍に咲いている白い花を

見ると、見惚れます。昭子は、「義父にも、まだ、美しい

ものに感動する心が残っているのだ。」と、いたく感激し、

昭子は、茂吉を最後まで、人間らしく生かせてやるのだ。」

と決心するのですが、現実は、茂吉の介護は大変なんてもん

じゃありませんでした。散々いろいろあった挙句、茂吉は、

何かの拍子で、家を飛び出し、行方不明になってしまいます。

昭子は、警察にも届けず、単身一人で、義父をあてもなく探しにゆき、

やがて、川辺のところで、行き倒れになっている、彼を発見し、

彼は、昭子に、子どもが母親に飛び込むように抱き着きます。

「おじいちゃん!」と義父を抱擁し、号泣する昭子・・。

 当時、森繁さんは、60歳であり、昭和50年に始まった、

「徹子の部屋」の、記念すべき、第一回のゲストだったんですね。

氏は、思いっきり老け役演ったんですね。恍惚の人は、90年代

にも、何回か、単発TVドラマ化され、茂吉役を、三国連太郎氏、

小林亜星氏、昭子役を田中裕子女史、竹下景子女史とかが、演っ

たらしいです。また、映画の恍惚の・・は、モノクロだったのは、

狙いだったのかな?明日は、我が身だし、人は生きてる限り歳を

取って、いつ、認知症になるか分からないし、いろいろ、深く

考えさせられる映画でしたね。

 

 

 

 

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