小生は、かつて、趣味で、詩をよく
書いていた。勿論、ヘタクソな作品
ばかりである。私は、当時、いつだったか、
「ホラー劇場の主人公をもう作るな」という、
長いタイトルで、作品を書いたことがある。
このブログに、全編、紹介する余裕はないが、
平成の始めの、宮崎勤の事件とか、酒鬼薔薇
の事件に、強く憤りを感じたからである。
それと同時に、随分複雑な気持ちにもなった
わけであるが。私は、もうひとつ、「面白
半分はもうやめよう」というタイトルで詩
を書いたこともある。世の中では、犯罪、猟奇
事件が起きたりすると、加害者を憎むよりも、
まず、被害者のほうを、興味本位の目で見て
しまう残念な傾向があるとは言えまいか。
勿論、私に、そんな偉そうなこという資格も
権利もないかも知れない。でも、それは、万人が
そうだとは言えまいか。私も、初等中等教育の
時は、生まれつき、障害者の為、どこに行っても、
力だけは、ある奴等から、袋叩きにされたのだ。
まわりの連中も、面白はんぶんで見ていた。私が、
殴られると、なぜ、まわりの奴等は、好気的な目で、
ジロジロ、私を見るのだろう?オレは、宇宙人か、
幽霊か!?私が、さっき、紹介した、詩のタイトル
は、なぜ、こんな題にしたか、大体、もう、お分かり
だろう。世間では、犯罪が起きると、{やる方もやる
方だけど、やられる方もやられる方さ。}と、したり顔
で言う人物も多いが、こういう、喧嘩両成敗的な発想は、
改めないとダメだ。犯罪は喧嘩ではない、加害者がいて、
被害者がいる、ということなのだ。一般人が、不審者から、
一方的に迷惑行為を受けている、ということなのだ。こう
いう強者の論理を振り回すべきではない。
しかし、私自身も、野次馬根性とか、のぞき見趣味とかが、
まったくない、といえばウソになる。私は、中等教育の頃、
小説では、江戸川乱歩、筒井康隆、TVでは、ウィークエンダー
とか、興味本位で見るもの以外の何ものでもないものを、
夢中で見ていたのは、事実である。まったく難しい問題である。