私は、なぜか、レコードに愛着心が強いの
です。その、客観的な理由は上手く説明でき
ません。いえ、別に、CDがきらいだという
わけではないのですが。やはり、私は、レコード
世代真っ只中の人物だからだろうか。私には、
レコードの精霊でも憑いているのだろうか。
私は、平成の3年頃、(1991年)街のあちこちで、
中古店ディスクポイントが開店したので、よく行った。
中古のCD、ビデオ、LDだけでなく、古い(当たり前だ)
レコードもEP、LP、沢山商品が置いてあった。確かに、
レコードなんか、もう買う人いないんじゃないか?と、
思ったが、私は、EP、LP問わず、乱れ打ちで買い漁って
いた。何せ、いずれも、一枚、100~200円でポンポン
た易く買えちゃうから、ま、つい、買ってしまっていたのだ。
世の中は、すっかりCDの時代に塗り替えられちゃったから、
人々は、レコードの処分に困ったのだろう。そこで、中古店
で、思いっきり廉価にして、何とか、消費しようとしたの
だろう。私は、大量のLPを買ったが、あまりにも、爆安価格
なので、興ざめして、何か、かえって有難味がなく、レコード棚
に、長い事、眠らせておいた。そして、まだ、レコの時代だった
昭和末、正規の店で購入した、LPレコも、私は印象が薄いものは、
ディスクポイントで、数枚、買い取ってもらった。何と、一枚
50円でである!しかし、印象が薄いというのは、私の誤算だった
かも知れないのだ。当時の私は、まだ、耳が肥えていないというか、
食わず嫌いも、まだ結構あったし、今から考えると、手放さなきゃ
よかったと後悔している。当時、売ってしまったLPレコは、氷室
京介とか、今井美樹、大江千里、ジギー、杉 真理(すぎ・まさみち、
って読みます。「バカンスは雨」の人です。)etc・・。なんで、
当時、処分しちゃったかなあ、と、私は、ホゾを噛んでおります。
いずれも、私は、今は、大好きなシンガーたちです。当時、この
人たちのLPレコは、私にとっては、豚に真珠、猫に小判だったのだ。
「その人たちの、何てアルバムを購入したか知らないが、CD化
されてるから、それを聴けばいいだろう。」と皆さん、言うだろうが、
私は、レコで聴きたかった!(オレ、我ながら頑固だネ。笑)
ディスクポイントは、やがて、平成10年(1998年)くらいに
閉店になった。現在、平成末あたりから、昭和歌謡曲が再評価されてる
らしい。そして、時代は令和になった。レコードも再評価されてる
らしい。私は、平成の始め、ディスクポイントでレコを、安物買いの
銭失いとばかし、買いまくったが、初めは眠らせておいた中古レコも、
今は見直し、結構、重宝して聴いております。