国民的世界的に著名な、怪獣ドラマ「ウルトラQ」が
オンエアされたのが、1966年(昭和41年)であった。
私は、当時、初等教育の頃だった。今迄、怪獣を見るには、
映画館で見るしかなかった子どもたちの私等は、TVで、
毎週、怪獣を見ることが出来るので、それは、狂喜した
ものだ。斯くして、世の中は、第一次怪獣ブームと
なだれ込んで行った。しかし、私は、TV怪獣ドラマが
初めて制作された第1号が「ウルトラQ」だと、てっきり
思い込んでいた。ところが、それ以前にも、TVドラマに
巨大怪獣(つまり、着ぐるみの怪獣)が、登場した番組は、
結構あったのだ。私は、1980年代、成人式過ぎの年齢に
なってから、朝日ソノラマ社の、機関紙「宇宙船」等を読んで
知った。昭和30年代の「月光仮面」には、マンモスコングという
怪獣が登場して、ミニチュアの街を破壊するし、「ナショナル
キッド」には、これまた、ギャプラという巨大怪獣が登場する。
「マリンコング」「アゴン」という怪獣も知った。このうち、
マリン・・は、昭和42年頃、夕方の時間帯のTVで見たこと
あったと思った。しかし、彼等は、第一次怪獣ブームの時も、
第二次怪獣ブームの時も、怪獣図鑑が、雨後の筍の様に次々
出版されたが、かれらの姿は、さっぱり見たことなかった。
昭和40年代は、とにかく、怪獣がブラウン管に登場すると、
子どもに大ウケの時代だったが、なぜ、昭和30年代のTV怪獣は、
さっぱり受けなかったのだろう。やはり、円谷英二氏以外の監督が
作ったからだろうか。私は、マンモスコングやマリンコング等は
ネットで、今、目をパチクリしながら見ている。