ぼくは、昭和末、信心させて頂くようになり、今の今迄、

平成、令和と、信心生活を続けて来たが、結局、ぼくは

何の功徳があったのだろう。ぼくは、夢など、全然実現

しなかったし、結婚も全然出来なかったし、いくじなしの

性格もそのまんまだった。どこの、宗教法人も、したり顔で、

「うちの教団は御利益宗教じゃない」と、さも、エラそうに

言うが、それでは、宗教とは一体何のためにあるのだろう。

そりゃ、現生利益的なことを求めて、宗教入りする態度は、

釈尊もイエスも、もっとも嫌われた態度だったというのは、

理屈では分かる。だったら、宗教の存在意義とは何なのだろう。

 

 それは、さておき、ぼくが、永いこと信心してるのは、

白光真宏会の開祖、五井昌久師である。ぼくを啓蒙し、

漸く、ぼくの病気を治し、正常な社会人へと導いたのは、

五井先生といっても良かった。五井先生は64歳で

帰神(きしん・神の元に還られたという意味)された。

ぼくは、御年63歳である。ぼくは、五井先生より長生き

するのだろうか。