私は、日本古来の、天皇制制度というのが
どうしても分からなかった。私だけでなく、分からない
人が殆どだろう。私は、若い頃から、天皇制に関する
書籍を、私なりに頭を働かせ一生懸命読んだが、
分からなかった。私は、日本が終戦を迎え、暫く
経った後、この世に生を受け、私が、幼年期だった
60年代は、佐藤栄作氏が総理であり、当時は日本は
アメリカと安保条約を締結しており、政府とこれに反対
する世論が何かと対立していた頃だと思う。私は、両親、
祖母、親戚の伯父、伯母、学校の教師の人等から、かつて
日本は太平洋戦争をしていたと聞くようになった。そして、
初等教育の頃から、そもそも、太平洋戦争の発端となった
1853年にペリーが黒船で日本にやって来て、日本は
無理矢理開国させられたということを知った。日本は
鬼畜米英の考えに憑かれ、そこで、日本は外国に負けない
力を付ける為、富国強兵に励み、日本古来の天皇制制度を
引っ張り出し、天皇主権ということにしたのだ。斯くして日本は
日米開戦と成ったのだ。そして、こてんぱんにやられたのだ。
私は、勿論、裕仁陛下様が今上天皇だった時代の人間である。
私は、裕仁様は、「普通のおじいさんじゃないのか?それなのに、
天皇制って何だろう?」と、思っていた。世の中を良くするには、
ひとり一人の国民が、要するに、真・善・美に則った生き方をし、
それを具体的、合理的に考え、理性と体験の豊富な人たちが、
話し合いをして決めるわけだが、天皇は、何もせず、ただ、祭祀を
やってるだけである。天皇は、戦争当時は現人神と言われたそうだが、
私は、「天皇って何だ?神様って何だ?」と、頭が分裂した。
でも、私は、最近になって思うのだが、やはり、にんげんは、何か、
神様とか、象徴とか、偶像とか、シンボルとか、カリスマ、そういうものが無いと
生きていけない存在ではないだろうか。「神様なんて本当にいるん
だったら、実際に見せてみろ!!」というのが、万人の本音だろう。
ぶっちゃけ、神様はいるからいるんだというのが天皇制だろうが、
神様イコール愛、真心、ピュアではないだろうか。じゃ、実際、何が
愛で真心でピュアであるかは、とにかく、理屈をこねるとキリがなく水掛け論
である。にんげんの理性とか言葉とかなんてアテにならないのだ。
ここで、人々の象徴的存在が必要となってくるのではないだろうか。
十二支だって、龍という架空の動物が入っている。龍は古代中国の伝説に
登場し、世の中が乱れた時に突然現われ、世の中を粛清すると云う。
日本で初めての天皇と云われる神武天皇も実在したのか、架空の人物
なのか、また、私は、邪馬台国の卑弥呼はイコール天照大神だと
思っているが、彼女もこれまた、実在か非実在かは永遠に分からない。
私は、これが、いわゆる、神様ではないかと思う。
私は、三人の女性を神聖化しているが、勿論、いずれのお方も面識
なんてあるわけない。でも、三人とも、彼女たちをよく知ってる人たちは、
彼女たちは女神なんて、そんなこととんでもなく、欲望剝き出しの獣と
同じなのかも知れない。でも、私にとっては、彼女たちは女神様以外
の何ものでもない。ああ、なんだかわからんっ!!
とにかく、最後にKANの唄、紹介して、私の駄文終わる!
「信じることさ、必ず、最後に愛は勝つ!!」