敢えて言うなら、稲垣潤一さんの「1・2・3(ワンツースリー)」、

エコーズ(辻 仁成さん)の「友情」、今井美樹さんの「SAYONARAの

行方」ですね。懐かしいからです。いずれも、私は、88年(昭和63年)

の春期に初めて聴きました。

 十年一日、いつも同じこと、ばかり言ってますけど、私は、86年

(昭和61年)、やっと病気が快晴に向かい、人並みに真面目に

働くようになり、主治医の先生も、「○○君は大した良くなった、

引き締まって来たという感じだ。」と、いつもニコニコ言ってくれま

した。勤務といっても、家事手伝いから始めただけですが。

翌年、母が病気で倒れ、まもなく亡くなったのですが、私は、正式に

家業を継いで、益々仕事に没頭してゆくようになりました。母が鬼籍

に入ったのは悲しかったのですが、母は天命を完っとうしたと思い

ます。母が亡くなった年の紅白に、稲垣潤一さんが初出場したの

ですが、私は、それより数年前に、氏を、TVでドラム叩きながら

「ドラマティック・レイン」唄ってたのを、見たことあるかな?と思って

ました。今井美樹さんも、この年から、名まえを聞くようになりました。

88年、春期と云えば、映画のあの不朽の名作、「火垂るの墓」「となり

のトトロ」が封切りになった時です。私は、前者は、「うわー、哀しい

映画だなー、明るい処なんか全然ないじゃないか」と思いました。

この映画を見た折りに、私は、稲垣さん、今井さん、エコーズの

それぞれのアルバム、{エッジ・オブ・タイム}、{エルフィン}、{HURTS}

を購入し、前述3曲は、それぞれのアルバムの中の一曲であり、

それぞれ、もっとも印象に残った曲だったのです。三シンガー共、

私が、この人たちの音源を買ったのも初めてでした。エコーズ

は、実は、レコード店で商品を見て初めて知ったのです。当てずっぽうで

商品を買ったのです。私は、当時買ったこのLPレコ3枚を、未だに手離す

ことなく所持しております。あれから、もう34年も経ったのだ。

 私が、春に聴く曲と云えば、この3曲ですね。