私は、なぜ、我ながら、こんなに音楽ヲタクなのだろうかと思う。

 そもそも、歌とは何かというと、美しいメロディーと楽しいリズムで

むかしの辛かったこと、むかし付き合ってた異性との未練、しがらみを

和らげる(やわらげる)、軽く笑い飛ばすためにあるのではないだろうか。

 私の場合は、人生で死ぬ程好きだった女性は3人、つまり、舞 悦子さん、

高等学校時代のH・Kさん、上村けいさんであるが、もう、3人共、遠い

遠い手の届かない処へ行ってしまった。それでも、私は、3人が忘れられない。

 元々、にんげんは、無い物ねだりに過ぎないものを求めて、こころが

とどこおったりする存在なのかも知れない。それを昇華したものが、歌では

あるまいか。

 

 私が、音楽に関心持ったのが、小学生、東宝のゴジラを始めとした

様々な怪獣映画・特撮映画のBGMを担当した、伊福部 昭氏の音楽

を拝聴してからである。当時、私は、もっぱら、中性的な生き方を

していた。中性的な生き方とは、異性のことに頓着してないという

ことである。(子どもは、まだ当たり前か。)伊福部氏の、あの怪獣を

表現した、不思議な音楽に魅力を感じたのだ。私は、小さい頃から、

音の不思議な魅力には、関心があった。

 

私が、歌ヲタクになって行ったのは、昭和末、小さい頃から分裂症の

病気が、漸く殆ど直ってからだが、やがて、平成に入り、就学生の

頃、好きだった舞さん、H・Kさんの他に、新たにAV女優の上村けい

さんにもぞっこんになってしまった。病気が直って、斯くして私は

歌ヲタクになって行ったのでした。