現在、東宝チャンピオンまつりがDVD化されてると云う。

 本シリーズは、僕が10歳から19歳まで続いた。

 年に3回の興行だったが、怪獣映画をバイブルにしている

僕は、毎回欠かさず観に行った。僕は小学生の時は親戚の

伯父さん、伯母さんと同伴で行ったのだが、中学生になって

からは、僕単独で行くようになった。一興行につき2回は

見にいったものだ。僕は、同級生から「お前、よっぽど好き

なんだな~」と言われた。

 

 しかし、本シリーズは今から考えると、東宝は思いっきり

低予算でボロ儲けしていたものだ。過去の作品のリバイバル

と、今、人気のあるアニメを揃え、幼年者が親と同伴で来る

から興行的にも安定してるのだ。年に一回の新作も大幅に

予算掛けてない。「ゴジラ対ガイガン」だの「ゴジラ対メガロ」

だの、ライブフィルムを頻繁に多用して、人バカにしてる。

特に前者は、BGMにせっかく伊福部氏を起用しながら、氏は

一曲も書いてないのだ。オーケストラを用意するだけでも

予算が掛かるというので、経費節約のために全編ライブ

テープを使用することにしたという。

 

 同時上映の「帰ってきたウルトラマン」等も画面が、兎に角

穢くて参った。

 

 そして、毎回出版されてるパンフレットも、お粗末極まりな

かった。幼年向けだから仕方ないのだが、下手くそな科学

忍者隊ガッチャマンとか天才バカボンとかの画で閉口した。

余程の零細企業のプロダクションが書いてたのだろう。

 「子どもをバカにしてる!」ってシリーズだったなあ。