僕は、今、NHKガイドブック12月号、「ソムリス」読んで

おります。

 にんげんのこころの奥底で、一番怖いのは何だろう?

というのが最大のテーマらしいです。

 僕は、それは「情緒不安定」だと思います。

 難しい言い方ですが、大ざっぱにいうと、あたまの

中がだらけてる、整理整頓ついてないってことですね。

 そんでもって、みっともないことしちゃうんですね。

 

 僕の地元では、そういうのを「はんか臭い」といい

ます。僕も就学生の頃はクラスの担任の教師とかに、

「お前ら、はんか臭いんじゃないのか!」と叱られ

たです。僕は若い頃は仲間と会合の時、「ぼくは

これが世界の諸悪の根源だと思う。こういった

ものが戦争暴力虐待詐欺軽蔑といった黒い嵐を

蔓延させてるんだ・・」とか、よく議論したです。

 

 誰だって若輩の頃は、こういうものを上手くコン

トロールできず、赤裸々なしくじりやったことは

あると思います。

 僕の場合は、そのトラウマが熟年になっても尾を

曳き、僕はとうとう独立できませんでした。

 僕は、この「情緒・・ とかやらは、にんげんの

リビドー(性欲・・)とかに密接な関係があると

思います。80~90年代本がよく売れた心理学

専攻大学教授、岸田 秀氏は「にんげんは身体の

性的エネルギーが絶えずグチャグチャになってて

そんでもってしょっ中あたまの中が矛盾葛藤

してる存在だ」と言い切った。

 

 今は知ってる人もいないだろうけど、70~90

年代まで人気あった筒井康隆氏。僕も就学生の

頃は、このひとの大ファンでした。ギャグ、ドタバタを

書かせたらこの人の右に出る者はいないと云われ

てました。確かにこのひとの小説には、もう退行

現象丸出し、感情失禁者がゾロゾロ出てきます。

すぐ癲癇起こして泡吹いてひっくり返るキャラも

登場します。パラノイア、サディスト、あたまの中

パニくってる人物次から次へと登場。まともな

人物なんか出てきません。

 

 ・・まあ、それはさておき、僕はこれからどーなる

のか、途方に暮れる、心細くなる時もあるけど、

僕の姉は、「あんた、犯罪なんかやらかすんじゃな

いよ」と、時々冗談まじりで言います。

僕は、「根っからのヒツジ野郎の僕にできるわけ

ないだろう!まあ、僕は犯罪の被害者のほうに

なることはあるだろうけどね」と、言うと姉は笑っ

ていた。