かねがね、ルパンⅢ世が初オンエアされたのが、71年

だった。僕は凄い見応えがあったのでハマった。

 しかし、どーいうわけか半年で終わってしまった。

 後年聞いたとこによると、あまりにも低視聴率だった

という。

 それはいいのだが、僕はオンエア中、原作がモンキー・

パンチ(兄弟二人のネームだという)であり、漫画アクション

という成人向き雑誌の連載であるト。

 60年代~70年代始めまで、日本では貸本屋というのが

あった。様々なジャンルの本、主にマンガの書籍が置いて

あった。雑誌、単行本を問わず。僕は小学校低学年の頃

から近所に馴染みの店があり、おそ松くんとか、水木しげる氏

の短編集とか、「少年」、「まんが王」とか貸りていた。

 二日レンタルして、10円じゃなかったかな。母からは

「そういう本は汚いから貸りるんじゃない。病気のひとが

貸りた本かも知れないんだよ」と言ってたが・・。

 

 えー、僕の言いたいのは貸本屋のことじゃない。

 実はルパンⅢ世のことでもないのだ。

 僕は、ルパンⅢ世の原作も、読んでみようと店に

ゆき、そこに置かれてあった何月何日号か今じゃ

知る由もないが、漫画アクションを立ち読みしたのだ。

 確かにルパンⅢ世のマンガがあった・・。

 それよりも、こういう成人マンガ誌は勿論当時は

女性の裸のグラビアが巻頭に付き物だったが、

僕が当誌で見たのは金髪外人モデルだったが、

物凄く大きいおしりだったと記憶している。

 悦子さんと全くいい勝負の特大超安産型で

あった。

 僕は、子どもだったから貸りようにも貸りようが

なかった。僕は何かに憑かれたように本を貸りる

わけでもないのに何回も店にゆき、その例の雑誌

の頁をめくり、グラビアを空しく見るだけだった。店長さんは

当時年輩の奥さんだったが、彼女は迷惑だった

ろう。僕は指をくわえてるしかなかった。やがて件の

本は店から消えた。

 

 僕はもちろん、彼女の名まえなど知る由もなかった。

 僕は、まだ悦子さんの存在さえ知らない頃だった。

 僕が大のおしりフェチであることは知られてると

思う。

 

 そーいえば、60年代後半はアフリカの未開民族に

ホッテントット族というのがいるというのは、当時日本

でも結構話題だった。ホッテン・・ って今のひとは

知ってるのかな?僕も図鑑で見たことあるけど、以上

なまでに臀部がでっぱってるんですね。

 僕の当時の学校では、クラスのやつが女子でちょっと

口のききかたを知らないやつに、「お前、おしり大きい

もんなー、ホッテントットだもんなー、裸になれよ」

って言ったら、彼女は真っ赤になって顔を両手で

覆ってしばらく絶句してたなー。