ぼくは、小学生の時、小泉八雲「怪談」を読んだ。

 まあ、ホラー童話集だから、当時怪獣とか妖怪とか

科学空想物語とか、キッチュなものが好きな僕だった。

 その中の一遍、「ちんちん小袴」を、僕は最近想いだし、

なんか気にかかるようになった。

 

 ものがたりは、ある無精者の嫁さんのとこに、

彼女が夜寝る時、小指程の大きさの侍姿の妖精が

何百とわらわらと枕元に出て踊りながら唄う。

 

 ~ちんちん小ばかま 夜も更けてそうろう

   お静まり姫君殿・・

 

この歌詞は、現代口語に訳すと

 

 「お姫様、とっぷり夜も暮れましたね

今日もほんとうにお疲れさまです

ゆっくりお休みになられて下さい

姫様はわたくしどもがしっかりと

お守りいたします

 だから、ご安心なされておやすみください」

 

・・と、ずいぶんことばづかいが丁寧なんですな。

 

 結局は、かれらの正体は嫁さんが今まで大量に

使い、処理もろくにしなかったツマヨウジだった

わけですが、小生はなんか魅力を感じるはなし

です。

 私とて、40年以上も住んでる自宅で、いままで

大好きだった女性のまぼろし、夢を沢山見た男

だぜ。

 私はパラノイア、ナルチスト男でも結構さ。

 事実私は20年以上風邪ひいたこともないし、

けがしたこともなく、このたび永年入ってる保険

会社から、健康お祝い金もらったもんな。

初めてじゃなく、数年前も一度もらったことが

ある。

 

 

 悦子・・ 愛してるぜ・・   (我ながら意味不明)