僕の高校生時代のH・Kさんは過激な女の子

だったなァ。

 僕等が二回生一学期、彼女が僕の前のななめ右の

席だった頃、彼女は自習の時なんか僕が何にも言って

ないのに、向こうの方から突然助平なこと、よく言って

来られたんですね。


 「ねえ、あんた、あたしば好きかい?」


 「今度、やらせたげるね」


 ご自分の下唇左手の人差し指で撫でながら「あたしもここくらい

経験したいよ」


 実話です。僕は途方に暮れて黙ってただけでした。


 大体彼女は席変えの時、僕のななめ右前の席になった時、

僕は一回生の冬休みの時、若気の至りから彼女に非常識

な手紙(・・)出し、彼女にとうとうバクロされた時、彼女が

怒り心頭に達してたのは当然だけど、やがて彼女は態度を

和らげてくださり、「それじゃ、あんた、聞くけどさー、もし、

あたしが、いいよ!って言ったらどうするつもりだったのさ・・」

とか言ってたんですワ。  わたしは下俯いて終始無言でした。



 90年代、僕はやっとまっとうな社会人なって毎日バリバリ

働いてました。僕の例の母校がこの度同窓会名簿作成され

ることになり、その連絡受け、当時僕はとにかく若い頃の

罪滅ぼしをしなければ、と、そればっかり考えてましたので

積極的に協力致しました。

 やがて、制作中に同窓会名簿作成委員会から、時々

連絡書もらってましたが、彼女は姓が変わっておりました


 やがて名簿が完成し、僕は宅配便で受け取った。

 彼女のとこ調べたら旧姓に戻ってた


 ホントに何を今さらもいいとこですけど、わたしは彼女に

便箋5枚書いて、今度こそまっとうな手紙出したのだ・・


 やがて彼女から返礼来た・・  カラフルな便箋に一枚・・

「今、会社を経営してます。将来外国永住します あなたも

良い人生を」


 おれは我ながらしつこい。おれはその次の年の正月彼女に

年賀状出した  おれは就学生の時は内気なやつだったから

誰にも年賀状なんてしゃれたもの何も出さなかったのによう

おれは彼女に「ご返礼本当に有難うございました。よろしかっ

たら貴女の写真下さい。高校生時代の卒業アルバム紛失

してしまったもので。貴重な宝物として末永く保管してゆきます。」

って書いた。


なしのつぶてだった


あれから更に20年以上たった

まア、タイム・トォゲザーってもんさ

なんだか知らねえけど、バカヤロー!!だぜ