もう35年以上も前のはなしですが、僕は高校卒業同時に

入院しました。入院当初の頃のぼくはよほど分裂がひどか

ったらしく、まわりの方たちにはぼくはゾンビみたいに見えた

そうです。ぼくは最初は3Fの閉鎖された病棟にご厄介になって

おりました。しかし、二か月くらいで僕は落ち着いて来て

まわりの方たちも、大した顔色が良くなった、と言って下さる

ようになりました。ぼくはやがて2Fの開放された病棟にゆき

ましたが、病気が良くなったのはいいものの、食欲が旺盛に

なり食うわ食うわになりました。当時は病院の売店、そしてとりなさ外泊の時は買い食いし放題(カップラーメン、お煎餅、お饅頭

等)。僕は身長は高校生の時点(168cm)でストップし、当時

は60キロ前後でしたが、あっという間に78キロになりました。

でたらめな食生活がたたったのでした。いまでこそ、ぼくの

知り合いのアラサー位の青年たちは、身長175cm位でスリムな

体型ですが、就学生の頃は90~100キロあったという人は

結構いますが、僕は90年代の頃までは18~19歳のころ

激太りしたことを、知人に話すと「そんなにあったの!?」と、

必ず驚いてたものでしたが。


 僕はやがて無事退院し、外来で通院するようになり、それ以降

二度と入院することはありませんでしたが、激太りした時、家族

にも周囲の人たちにも「若いのに中年太りしてるね」とか、当時

人気あった大相撲の人の名前を聞えよがしに言われて肩身狭い

思いしたです。僕はそれ以降ダイエットにパラノイア気味になって

しまいました。僕は当時小さい頃から馴染みのデパートの1Fで、

ダイエット法教えてる栄養士さんのかたにお世話なってました。

 僕の父は痩せたいんだったら、食わないで運動することだ!

と言ってましたが、当時まだ子供だった僕はダイエットするに

当たって絶食なんて愚かなことやってました・・。若気の至りで

した。例の栄養士さんは「何てことするんですか!一日に三度

のご飯はちゃんと取りなさい。そして毎日じぶんの仕事、義務

を果たしなさい!」と、ぼくに口がすっぱくなる程言って下さった

のですが・・(-ω-)/


 ぼくは、退院して数年間、フリーターやったり施設に身を委ねて

おりましたが、成人式前後の頃勤務してた長靴工場の頃は

入社した頃は65キロ位でしたが、そこで雇って頂いた頃は再び

すきなものを、一日食べ放題の生活になりました。しかし何と

したことか、それでいて日増しに体重が減って行くのです。

一日に一キロの割合で痩せてゆくのです。当時僕は別に病気

ではありませんでした。やがて、僕は目方が54キロになりました。

一日にすきなものをすきなだけ食べて、それでいて日ごとに

スリムになってくんだから、あれは楽しい想いでだったなア・・。  

ぼくは平成に入ってから、様々なカウンセリングの方たちに

当時の奇跡みたいなはなし、聞いて頂きましたが、「それだけ、

そこの工場は労働がきつかったのですか?」と訪ねて来られま

したが、僕は「それもあるだろうけど、何よりも僕は当社に勤務

してた頃、ダイエットのことをなぜか、ころっと忘れてました。僕

は何が何でも痩せてやるぞ!!と気負い立ったものをわすれて

ました。なによりも、こころが自由自在だったからだと思いますね」

と申しました。 ・・わたしは、その例の会社は本当に良い勤務先

だったのに、まだ乳離れしてなかったわたしは身勝手な理由で

やがて辞めてしまいましたけどね・・ (+_+)(´・ω・`)('◇')ゞ


 ぼくは、奇跡とはこういうのを言うのだと想います。

 そんだけ、ぼくは入院中、デブっちょだったことを散々バカに

されてルサンチマン貯めてたのを、神様がぼくに一時報われ

ほどこしてくださったのかなー


 ぼくは、40代なかばころから、じぶんの体重のことなんか

どーでもよくなって、いまは70キロ前後であります。姉や

なじみのひとたちが、「ずいぶん恰幅よくなったねー」と言っても

どこ吹く風ですヨ (笑)