膵臓がんの可能性がある場合、腹部超音波(エコー)検査、CT検査、MRI検査などが

行われます。


これらの検査から診断に至らない場合、病状に合わせて、超音波内視鏡検査(EUS)、
MR胆管膵管撮影(MRCP)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、PET検査などを行い、総合的に判断します。

各検査の紹介

A:腹部超音波(エコー)検査

対外からプロープ(超音波を発生する装置)を腹部にあて、臓器で反射した超音波の様子を画像にして観察、診断する検査です。
患者様の負担が少なく、簡単に行えます。
検査費用:約5,000円

B:CT検査

X線で体の内部を描き出し、病変の状態や周辺臓器へのがんの広がり、転移の有無を調べます。造影剤を使用することで、血流、病変を詳しく見ることができます。
ヨードアレルギー、気管支喘息、アレルギー体質のある人は医師に相談してください。
費用:造影剤なし:約5,000円、造影剤あり:約10,000

C:MRI検査

磁気を使用して体の内部を撮影する検査です。
ガドリニウムという造影剤を使用します。
気管支喘息、アレルギー体質、腎機能が悪い人は医師に相談してください。
費用:造影剤なし:約30,000円、造影剤あり:約40,000円

D:超音波内視鏡検査(EUS)


超音波装置の付いた内視鏡を口から入れて、胃や十二指腸の中から膵臓などに超音波をあてます。
体外からの超音波検査に比べて、病変の状態、周囲への広がりをより詳しく観察できます。
腹部超音波検査で膵管拡張や膵のう胞が認められた場合などに実施します。
費用:約20,000円

E:MR胆管膵管撮影(MRCP)

MRIを使用し胆管、膵管の状態を調べる検査です。
内視鏡や造影剤を使わずに画像を得ることができ、患者様の負担が少ないのが特徴です。
費用:約30,000円

F:内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)

口から内視鏡を入れ、先端を十二指腸に留意したあと、膵管と胆管の出口(十二指腸乳頭部)に細い管を介して造影剤を注入し、膵管、胆管などをX線撮影します。

G:PET検査

放射性フッ素を付加したブドウ糖液を注射し、その取り込みの分布を撮影することで全身のがん細胞を検出する検査です。
PETを用いても膵臓がんを早期に発見する事は難しいですが、膵炎との識別や、がんの転移の確認、膵臓がん手術後の再発などに使用されます。

PET検査は自費で約9万円、保険で3割負担の場合、約3万円になります。

H:経皮経肝胆道撮影(PTC)

黄疸などがある時はERCPではなく、皮膚の上から直接肝臓を貫いて胆管に針を刺し、
造影剤を注入して胆管をX線撮影します。

I:血液検査(腫瘍マーカー・血中膵酵素)

腫瘍マーカーとは、体のどこかにがんが潜んでいると異常値を示す血液検査の項目で、がんの種類に応じて多くの種類があります。

費用は1種類ごとに約3,000円

 

 

 

 

 

 

 

イベントバナー