乳がんの患者様の多くが放射線治療を受けます。



放射線治療は高エネルギーのX線や電子線を体の外から照射して行

います。


がん細胞を通過した放射線は細胞の増殖を阻害し、がんを小さくす

る効果があります。


放射線治療は放射線治療を行った部分だけに効果を発揮する局所療

法です。


乳がんでは手術の後、温存した乳房やリンパ節・皮膚での再発を予

防するために放射線治療をする事が多くなっています。


また、再発した場合に、がんの増殖や骨転移に伴う痛み、脳への転

移による神経症状などを改善するために行われることもあります。


放射線を照射する範囲、量は目的、病巣のある場所、病変の広さな

どにより選択されます。


多くの場合、入院せず外来での治療が可能です。
治療期間は一般的には週5日で5~6週かかります。
毎日照射することが大切です。

副作用
重篤な副作用はまれで、
主に放射線にあたる部位にあわわれます。
皮膚の日焼け、赤くなるなどです。

皮膚の赤身は治療終了後1~2週間でほとんど改善します。