皮膚癌は最も頻度の高い悪性腫瘍の一つで、露光部の皮膚に生じることが多い。

発生率は

戸外労働者

スポーツ愛好者

日光浴愛好者

で高い。


紫外線が危険!!!!!!

皮膚のメラニン色素量と反比例し、皮膚の色の薄い人々が最も罹患しやすい。

そのため白人が多く、黒人は少ない

また、治療目的のX線照射または発癌物質への曝露から数年後に発生することもある。

皮膚癌の組織型で最も頻度が高いのは以下の癌である:

基底細胞癌(約80%)



有棘細胞癌(約16%)

黒色腫(約4%)
    (ホクロの癌)


皮膚癌の組織型で比較的頻度が低いのは以下の癌である

皮膚癌の当初は無症状のことが多い!!

最も頻度の高い臨床像は,消退しない不整な紅色または色素性病変である。

早期に治療を開始すれば,大半の皮膚癌は治癒する。

■皮膚癌の治療

大部分は転移がなければ手術での根治が可能です。

手術は腫瘍の肉眼的な境界から一定の範囲を離して腫瘍部を切除します。

切除した部分は可能ならば単純に縫い縮める「縫縮」という方法をとりますが、範囲が広い場合は自分の皮膚の一部を取り、切除した部分に植える「植皮」という方法や隣接した皮膚を血流のある状態で移動させる「皮弁」という方法を用います。

リンパ節へ転移がある場合、リンパ節と周囲の組織を一塊に摘出するリンパ節郭清を行うことがあります。

ご高齢の患者さんや切除が難しい部位の患者さんの場合は放射線治療が行われることもありますが、手術と比較して根治性は劣ります。

他の臓器に転移している場合などは手術を行わず、放射線治療や抗がん剤治療を行うこともあります。

皮膚がんには皮膚の最も浅い表皮という部位に限局した表皮内がんとして日光角化症、ボーエン病という病気があります。

これらの表皮内がんは転移を起こすことはありませんが、時間が経つと有棘細胞がんになる事があります。

表皮内癌の場合も基本的には手術を行う場合が多いのですが、日光角化症では液体窒素を押し当てて腫瘍を凍結、壊死させる凍結療法やイミキモドという免疫を高める効果のある外用薬を用いる治療を行うことがあります。