痔とは?
肛門の病気の総称3種類あります。

1 いぼ痔(痔核)
2 きれ痔(裂肛)
3 痔ろう


その中でも特にいぼ痔(痔核)きれ痔(裂肛)の2種類は多く見られます。

1いぼ痔の概要

いぼ痔は排便時の負荷などにより、歯状線より上の粘膜下の静脈叢がうっ血してできた、いぼ状のはれを指します。 このあたりの組織には知覚神経(痛みを感じる神経)が通っていないことから、痛みを感じることは少なく、出血によって初めて気づく場合も多い。

いぼ痔(痔核)は患部の位置によって内痔核(肛門内側のいぼ痔)外痔核(肛門外側のいぼ痔)に分けられます。

内痔核の画像


外痔核の画像


いぼ痔の治療

基本は保存療法です。保存療法を行っても出血がひどい場合や脱出によって日常生活に支障をきたす場合は、外来処置や手術を行います。手術を必要とするのは、いぼ痔の患者さんの1~2割程度です。
保存療法の補助として薬を使用する事もあります。

2きれ痔の概要

きれ痔(裂肛)は、肛門の出口付近の皮膚(歯状線の下にある肛門上皮)が切れた状態で、「さけ」とも呼ばれます。 
便秘による硬い便の通過や、下痢便の強い勢いなどで、肛門の出口付近が切れたり、直腸肛門部の血液循環が悪くなることが原因です。

きれ痔の画像

きれ痔の治療

原因となる便秘や下痢を防ぎ、傷を治す保存療法が基本となります。食生活、排便習慣の改善が大切で薬を使用する事もあります。
肛門括約筋が炎症を起こして肛門が狭くなってしまった場合には手術を行います。手術を必要とするのは、きれ痔の患者さんの1割程度です。

3痔ろうの概要

痔ろう直腸と肛門周囲の皮膚をつなぐトンネルができるのことです。 肛門周囲に膿がたまる肛門周囲膿瘍(こうもんしゅういのうよう)が進み、慢性化すると痔ろうになります。 痔ろうの主な原因は、下痢などによって肛門の組織に細菌が入り込むこととされています。

痔ろうの画像


痔ろうの治療

膿が溜まった肛門周囲膿瘍の症状が現れたら、すぐに皮膚を切開し、溜まった膿を出す切開排膿を行います。

肛門周囲の皮膚、直腸肛門内の粘膜に切開を加え、溜まった膿を外に排出し、十分に膿の出口を作った後、抗生物質や鎮痛剤を投与します。

瘻管が残り痔瘻になった場合は、根治手術を行います。手術を必要とするのは、痔瘻の患者さんの約4割程度です。


■痔の薬

主にいぼ痔きれ痔で薬を使用します。

一般的には患部が外、肛門から近い中の場合は軟膏、肛門から遠い中の場合は坐薬を使用します。


軟膏は患部が中の場所は注入、

外の場合は手につけて塗ります。

注入の場合、1回使用したら破棄して下さい。注入前に軟膏を少し出し、注入部分に軟膏を少し塗ると注入しやすくなります。

軟膏を手につけて使用する場所、必ず手は洗ってから使用して下さい。


医師が処方する外用

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