
色がついた点眼袋を使用する
最近は目薬に付いている点眼袋は透明が多く、 目が見えない人にはわかりにくい。
袋の色をカラフルにすることにより、わかりやすくする事がある。
ただ、袋を変更する時は用法等、書き換える必要がある。

ホチキスの針を目印にする
目が見えない患者様の一包化には、ホチキスの針を使用する方法がある。
朝:針なし
昼:1個
夕:2個 等
ただ誤飲、ケガ等しないよう注意する必要もある。

朝・昼・夕で保管場所をかえる
全盲の患者様等、朝は引き出し、昼はテーブル 、寝る前は布団近く等、保管場所を変えるとわかりやすくなる事がある。
ただし、処方が変更になった場合、事前に説明する事が必要である。

飾り切りで服用時点を区別
一包化の患者様で分包紙の端に切り込みを入れて判別する方法がある。
いくつかのパターンの刃を付け替える事が出来る外国製のクラフトばさみが便利である。

大きなカタカナ1文字で記載
文字が見えにくい患者様には、朝はア、
昼はヒ等、分包紙にマジックで大きく記載する。

薬袋の端にセロテープをはる
全盲の患者様等、薬袋の端に朝は1つ、昼は2つ等、薬袋の端にセロテープを貼る。

1人で軟膏を背中に使用する道具を使用
1人暮らし等、背中に軟膏を塗れないケースは道具を使用すれば濡れる。
ドラッグストア等で販売している。
レスキュー薬はストローを使用
オプソ等、ガン性疼痛のレスキュー薬をペットボトル、ストロー等を使用して、痛みが出たらすぐ使用する方法がある。

背中に湿布を貼る方法
背中にきれいに湿布を貼るのは難しい。
特に1人暮らしだとより厳しくなる。
たいていは波をうったり、グチャグチャになる事も多い。
ドラッグストア等、1人できれいに背中に貼れる道具を売っている。


PCAポンプを押しやすくする
末期ガンで指の力が弱い患者様にもボタンの上に目薬のキャップを固定すると、力がなくても楽に痛い時にボタンを押す事が出来る。


高齢者、手が震える等で目薬をうまく使用出来ないケースある。
紙コップの底にビニールテープを貼り、十字にカッターを入れて点眼の先を入れ、飲み口を目元にかぶせれば 、ぶれる事なく点眼出来る。
ドラッグストア等で補助器も販売している。
切り込みを入れて線をひく
片手が不自由な場合、分包紙が開けにくい事もある。
分包紙に切り込みを入れると開けやすくなる。
目が見えにくい患者様には色をつけるとわかりやすい。
手間がかかる事が多いかもしれないが、患者様の生活習慣を把握し、その患者様がきちんと服用出来るよう個別対策すのが薬剤師として大切である


