■心不全の概要
2020年 120万人罹患
増えており心不全パンデミックと言われている。
2017年は8万人亡くなっている。
5年生存率50%
■心不全とは





心臓のポンプの働きが低下して、
きちんと血液を送れなくなる
息切れ→肺のうっ血が原因
むくみ→全身のうっ血が原因
等の症状が出る
心臓が悪くなり頑張ると心肥大、心拡大になり悪循環になる。
だんだん悪くなり、元には戻らない

早期に発見するのが重要

■心不全の原因
心筋梗塞、高血圧、糖尿病、脂質異常症
肥満、メタボ、不整脈、心筋症、加齢、
喫煙等
■心不全の予防
生活習慣病の改善
非常に重要





■心不全の早期発見
息切れ
→特に重要





夜中の息切れで起き、起きると楽になるのは心不全の特徴
むくみ
→足首、足の甲、すね等押しても戻らない
体重増加
→1週間で2~3キロアップ
むくみで体重増える
低血圧
手足冷たい
腹部膨満感
疲れやすい
→横になっても疲れる
→他の疲れと違う
■心不全のステージ
4つのステージがある。
ステージA
危険因子がある
糖尿病、高血圧、動脈硬化等
ステージB
心臓に異常がある
心肥大、心筋梗塞、不整脈、弁膜症
心拍出量低下等
ステージC
息切れ、むくみの症状出る
ステージD
治療が難しい
入退院を繰り返す
■治療
A~D共通
生活習慣の見直し
C
薬、オペ、心臓再同期療法等
薬
心臓を保護する薬
むくみを改善する薬
尿、水分、塩分の排出し改善
D
心臓移植(薬がNGの場合)
問題点
ドナーが少ない
B
この段階で予防する事が大切





BからCの移行時に急激に悪くなる事が多
い
■治療薬
まずは薬で治療

■息切れ、むくみ等の症状改善
利尿薬→ラシックス、アルダクトン等
■予後の改善
ACE→レニベース、エースコール等
ARB→ブロプレス等
β遮断薬→アーチスト、メインテート等
最近は適度な運動が良いと言われている。
ウォーキング、ペダル踏み運動等
まずは5~10分の短時間から開始
QOLの改善、心臓、骨格筋に良い影響がある。
心不全は不安からうつ症状、全身の痛み等症状が出る。
最近は心不全の緩和ケアが注目されている。ステージCから実施
呼吸困難、むくみ、痛み、抑うつ、食欲不振、倦怠感、便秘、嘔吐等の症状を改善。
特に利尿薬で便秘になるケースが多い。
心不全の初期で家族等と治療方針を考えるのが大切。