基本的には眼圧下降薬。

眼圧下降を介して視神経障害の進行を抑制する。
8系統の点眼薬と1系統の内服薬がある。
■プロスタグランジン関連薬
第一選択薬
キサラタン
副作用
虹彩色素沈着 眼局所に色素沈着あり
こぼれた薬液はすぐに濡らしたガーゼ、ティッシュでよく拭き取るか入浴、洗顔前に点眼
多毛、まつ毛が長く太くなる事がある
トラバタンズ
塩化ベンザルコニウムを含有しない
副作用
虹彩色素沈着
こぼれた薬液はすぐに濡らしたガーゼ、ティッシュでよく拭き取るか入浴、洗顔前に点眼
多毛、まつ毛が長く太くなる事がある
タプロス
副作用
虹彩色素沈着
こぼれた薬液はすぐに濡らしたガーゼ、ティッシュでよく拭き取るか入浴、洗顔前に点眼
多毛、まつ毛が長く太くなる事がある
■プロスタマイド誘導体
ルミガン・クラッシュビスタ
ルミガン(ビマトプロスト)はまつ毛の育毛にも使用されることあり
■選択的EP2受容体作動薬
エイベリス
禁忌
無水晶体眼・眼内レンズ挿入眼
併用禁忌
タプロス(タルプロスト)
■BKチャンネル開口薬
レスキュラ
こぼれた薬液はすぐに濡らしたガーゼ、ティッシュでよく拭き取るか入浴、洗顔前に点眼
■α1遮断薬
デタントール
■α2作動薬
アイファガン
他の緑内障治療薬が効果不十分、使用不可の場合
禁忌
2歳未満
■β遮断薬
第一選択薬
チモプトール・リズモン
(チモロールマレイン酸塩)
気管支喘息は既往者も含め禁忌
ミケラン
心疾患・気管支喘息禁忌
ミロル
禁忌
気管支喘息
コントロール不十分な心不全
ベトプテック
心疾患・気管支喘息は禁忌ではない
禁忌
コントロール不十分な心不全
妊婦
妊娠の可能性あり
禁忌
慢性閉塞性呼吸器疾患
洞性徐脈
心不全
防室ブロック
心原性ショック
■αβ遮断薬
ハイパジール(ニプラジロール)
禁忌
気管支喘息
コントロール不十分な心不全
■交感神経刺激薬
ピバレフリン
■副交感神経刺激薬
サンピロ
毛様体筋を収縮させ、前房水の排出促進し、眼圧を下げる。
■抗コリンエステラーゼ阻害薬
ウブレチド
斜視、まれに眼筋型の重症筋無力症にも
使用
■炭酸脱水酵素阻害薬
トルソプト
エイゾプト
■Rhoキナーゼ阻害薬
グラナテック
他の緑内障治療薬が効果不十分、使用不可の場合
■配合剤
タプコム
(タルプロスト・チモロールマレイン酸塩)
デュオトラバ
(トラボプロスト・チモロールマレイン酸塩)
コソプト
(ドルゾラミド塩酸塩・チモロールマレイン酸塩)
ザラカム
(ラタノプロスト・チモロールマレイン酸塩)
アゾルガ
(プリンゾラミド・チモロールマレイン酸塩)
ミケルナ
(ラタノプロスト・カルテオロール塩酸塩)
■点眼治療
目標眼圧を決めるために数回分の眼圧を測定します。その目標眼圧には
初期例は19mmHg以下、
中期例は16mmHg以下、
後期例は14mmHg以下
とする方法と、
無治療時の眼圧の20~30%眼圧下降させる方法があります。
この2つから患者さんに合わせて選択します。
目標眼圧を設定し、点眼治療で使う目薬を選択。
多くの場合は第一選択としてプロスタグランジン(PG)関連薬を用いますが、アレルギーや副作用の問題等あれば他の種類の点眼薬を使います。
点眼薬開始後の眼圧下降と目標眼圧を照らし合わせ、眼圧下降の程度と視野の進行を確認します。
異常がなければそのまま点眼を継続しますが、眼圧下降が乏しかったり、視野障害が進行している場合には点眼薬を追加することがあります。
ただ、点眼薬を正しく付けていなかったりすることもあるので、きちんと点眼できているかの確認は必要。
プロスタグランジン点眼薬以外に使う点眼薬はβ遮断薬、副交感神経刺激薬、α2作動薬、炭酸脱水素酵素阻害薬などがあります。