青文字:感染しやすい期間
赤文字:登園の目安

■RSウイルス感染症

小さい子どもほど重くなりやすいウイルスによる呼吸器の感染症で、肺炎の原因となります。かぜのような軽い症状も含めて多くの子どもがかかります。乳幼児では細気管支炎、肺炎など重症化しやすく、また乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因の一つとも考えられている。

感染力が非常に高く、くり返し感染します。ただし回数がふえるほど軽くなり、2歳以上では「鼻かぜ」程度ですむことがほとんどです。
受動喫煙にも注意!

呼吸器症状のあるあいだ

呼吸器症状が消失し、全身状態がよいこと

■咽頭結膜熱  プール熱
    (PCF)

アデノウイルスが原因で、プールの水を介してヒトからヒトへ流行が拡大することが多いので、プール熱とも呼ばれています。
年間を通して発生しますが、主に6月末頃から夏季にかけて流行します。
主な症状は発熱、のどの痛み、目の充血、
めやに

発熱、充血等症状が出現した数日間

主症状が消え2日経過後

■注意事項
・潜伏期間:5~7日
・感染力強い
・近所で流行っている場合、注意が必要
・同じタオル使用NG
・プール後、眼を洗う事が重要
・プール以外でかかる事もあり
・かかると通園・通学に制限がかかる
・特別な治療薬なし
     抗菌・ステロイドの点眼使用多い

■インフルエンザ

症状がある期間
    発症前24時間~発症後3日間程度

発症後5日間経過、かつ解熱後2日間経過
    (乳幼児は3日間)

■ウイルス性胃腸炎

ウイルスなどの微生物を原因とする胃腸炎の総称です。 原因となるウイルスには、「ノロウイルス」、「ロタウイルス」、「アデノウイルス」などがあり、主な症状は腹痛・下痢、嘔吐、発熱です。

症状がある期間と症状消失後1週間

嘔吐、下痢等の症状がおさまり、普段の  食事をとれる

■水痘  水庖

水痘・帯状疱疹ウイルスの感染による感染症の一種。水痘の「痘」は病と豆(まめ)の併せ字で、体に豆の様な物が出来る病気を指す。一般に水疱瘡(みずぼうそう)としても知られている。



発疹出現1~2日前から形成まで

全ての発疹が落ち着いてから

■帯状疱疹

水疱瘡(みずぼうそう)のウイルスが原因の、痛みをともなう皮膚湿疹のことです。 多くの場合、からだの一部にチクチクピリピリとした痛みを感じることから始まり、やがてそこに紅斑(少し盛り上がったような赤い湿疹)ができ、続いて水疱ができて破れ、皮膚がただれ、かさぶたができます。



水疱を形成している間

全ての発疹が落ち着いてから

■手足口病

エンテロウイルスやコクサッキーウイルスの感染によって、の中や周りや手足の先に水ぶくれ状の発疹、高熱が現れる病気です。 数年に一度の頻度で乳幼児の間で大流行しています。 





手足や口腔内に水疱、潰瘍が発症した数日間、回復後、1~2週間は感染させる可能性あり。

発熱無し、口腔内の水疱、潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること。

脱水に注意ビックリマーク

■伝染性紅班   リンゴ病

4~5歳を中心に幼児、学童に好発する感染症で、単鎖DNAウイルスであるヒトパルボウイルスB19が病原体です。典型例では両頬がリンゴのように赤くなることから「リンゴ病」と呼ばれることがあります。感染後約1週間で軽い感冒様症状を示すことがありますが、この時期にウイルス血症を起こしており、ウイルスの体外への排泄量は最も多くなります。



発疹出現時の1週間

全身状態がよいこと

■突発性発疹

乳児期に罹患することが多く、突然の高熱と解熱前後の発疹を特徴とするウイルス感染症で、予後は一般に良好である。


感性しやすい期間は特に無し

解熱し機嫌がよく全身状態がよいこと

■溶連菌感性症

溶血性連鎖球菌と呼ばれ、主にのどに感染して、咽頭炎扁桃炎、それに小さく紅い発疹を伴う猩紅熱といった病気を引き起こします。

抗菌薬を開始する前と開始後1日間

受診した日と翌日は出勤停止

休養を取り水分を取る、タオル、コップは別々の物を使用する等が大切。

抗生物質は症状が良くなっても全部飲みきる事が大事❗
飲みきらないとリウマチ熱を発症する可能性あり。

溶連菌感染後、2~3週間で急性糸球体腎炎の合併症確認のため尿検査を実施する事が多い‼️

■百日咳

特有のけいれん性の咳発作(痙咳発作)を特徴とする急性気道感染症である。母親からの免疫(経胎盤移行抗体)が十分でなく、乳児期早期から罹患する可能性があり、1歳以下の乳児、特に生後6 カ月以下では死に至る危険性も高い。

抗菌薬使用しない場合、咳が出てから3週間経過

咳が消失するまで、又5日間抗菌薬治療終了後

■ヘルパンギーナ

高熱と口腔粘膜にあらわれる特徴的な水疱性の発疹、不機嫌特徴とした急性のウイルス性咽頭炎であり、乳幼児を中心に夏季に流行する。いわゆる夏かぜの代表的疾患である。周囲に子供が沢山いるとかかりやすい。

発熱に伴い熱性けいれんが起きる事もあり。


喉の痛みで水分取れず脱水に注意ビックリマーク

急性期の数日間

インフルエンザのような出勤停止の基準はなく発熱、口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること


■マイコプラズマ肺炎

マイコプラズマ・ニューモニアエという病原体によって引き起こされる肺炎。数日持続する発熱全身倦怠感などですが、特に痰を伴わない咳が特徴。

抗菌薬開始前と開始後数日間

発熱、咳が消失後

■麻しん   はしか

発熱、発疹、リンパ節腫脹を特徴とするウイルス性発疹症である。症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、臨床症状のみで風疹と診断することは困難な疾患である。

風疹に感受性のある妊娠20週頃までの妊婦が風疹ウイルスに感染すると、出生児が先天性風疹症候群を発症する可能性がある。

男女ともがワクチンを受けて、まず風疹の流行を抑制し、女性は感染予防に必要な免疫を妊娠前に獲得しておくことが重要である。

2019年4月、風疹の感染拡大を防ぐため、感染の中心となっている40代から50代の男性の予防接種の費用を原則無料とする新たな制度で、千葉県船橋市は希望者に、先行してクーポン券の発送を始めた。 自分以外にも周りの妊婦さんに移さない事が大切!!



発症1日前から発疹出現後4日間経過

解熱後3日間経過

■流行性結膜炎  はやりめ
    (EKC)

アデノウイルスの感染によって起こる結膜炎です。感染力が非常に強く、はやり目の人が目を触った手でモノを触り、他の人がそれに触って目をこするなどすると、高い確率で感染します。タオルなどを介しても感染しますが、空気感染はしません。

目やにが多くでたり、充血したりしますが、症状が重い場合は黒目(角膜)に傷がつき、傷跡が残る角膜混濁になったり、まぶたの裏側に炎症の白い膜(偽膜)ができることがあります。


充血、目やにが出現した数日間

感染が強いので症状消失後

■流行性耳下腺炎

2~3週間の潜伏期(平均18日前後)を経て発症し、片側あるいは両側の唾液腺の腫脹を特徴とするウイルス感染症 であり、通常1~2 週間で軽快する。最も多い合併症は髄膜炎である。おたふくとも言う。


発症3日前から改善後4日

耳下腺、顎下腺、舌下腺改善後