温泉と言えば健康促進、怪我・病気の治療等々・・・昔から日本人にはなじみの文化でもあります。
当然その効果効能には色々とあり、中には本当に素晴らしい温泉も沢山あります。
しかし・・・
ちょっと考えるとわかってしまう誤解や思いこみも沢山あるんだって御存知でしょうか?
温泉地に行くと脱衣場に貼ってある成分表に効能表。あれの根拠ってなんだと思いますか?
大半が言い伝えと他の温泉施設からの流用なのだそうです。
「この温泉は昔から打ち身に良いと言われていて・・・」と言われていると効能に打ち身と入るそうです。
温泉の成分に○○が入っていれば××に効くとなると、循環していようがカルキたっぷりの水道水で薄めていようが、全て××に効くと書いているのです。
温泉に水道水を入れてしまったら、酸化してしまいます。酸化すると言うことは劣化を早めると言うことです。そして温泉に含まれている成分も殺してしまうことになるのです。
つまり水道水で薄めた瞬間に(皆さんがイメージしている)温泉ではなくなるのです。
昔のように熱いお湯を冷ますのに、井戸水や川の水(当然汚染されていない時代ですよ)を使っているのであれば、成分が薄まることはあっても無くなることはありませんでした。しかし、水道水を入れるようになった瞬間から状況は変わってしまいます。
今の時代に安心して入れる温泉、効果を期待して入って良い温泉というのは、源泉掛け流しでしかも冷ます必要がない程度の適温で浴槽に注がれている温泉と言うことになります。
そう言う意味では昔からの名湯が今も名湯かどうかは甚だ疑問です。
ただ温泉に行くと言うことは、気持ちが高揚します。いつもと違う場所に出掛けるというのは、非日常体験をすることになります。
そういった前向きな気持ちが心身に与える影響はとても大きいのです。
そのように大きな視点で考えると、温泉に行くと言うことは良いことだと言うことになります。
温泉のもつ良さと今抱えている問題点をしっかりと把握した上で、楽しむことであるなら良いと思います。