昨日は店が終わった後で、日頃親しく付き合っているK君(色んな事を手広くやっているいわゆる青年実業家)とその友人(私とは初対面)とで飲みに行きました。


K君は常にアンテナを高く持ち、エネルギッシュな行動力と現実的な状況判断を信条としつつも仲間のためには、気を遣ってくれるすごくナイスな人なのですが、昨日は初めてと言うくらいにはしゃいだ顔を見ることが出来ました。


清水にあるとあるバーで、みんなで話し込んでいると突然K君が陳列ケースに目をやりマスターとなにやら話し込んでいました。

すると突然「うわ!すげー!!」という彼の絶叫にも似た叫びが店にこだましました。



みんなが何かと思い彼の方を見ると、このボトルを手にして興奮して話していました。



ヘルメスアブサン

これは彼の説明によるとサントリーが作ったヘルメス・アブサン68°というお酒で今はもう手に入らない幻のお酒なのだそうです。


ちなみにヘルメスとはHERMESと書くので、結構話題というか問題というか論争になったらしいです。


もっとも今だったら論争どころか即刻あり得ないと思いますが・・・



その彼の反応を見たマスターが、あなたはこのボトルに気付き私のこだわりに気付いてくれた初めてのお客様です!!

と奥からお宝のお酒がどんどん出てきました。


あまりの彼の興奮とマスターの喜びように、私を含めそこにいた全員がかなり引いてしまいました。みんな楽しく飲むお酒は大好きだけど、コレクションとしてのお酒にはあまり興味がなかったのです。


でも目を輝かせてお酒談義に花を咲かせるマスターとK君を見ていると実に楽しそうでした。


でも彼はいつもそうやってほんのわずかの時間でお店の常連のようになっていき、特別扱いされるお客になっていくんですよね。そこにはお金とかじゃなく、気持ちでつながっている部分が多いのです。


そういう意味では本当に彼の知識の深さと幅広さには感心させられました。


その後、2時になったところでK君を残して我々は解散しました。

店を出る私の後ろで「今日は気分が良いからどんどん飲むぞー」という彼の声が聞こえて来ました。


今日は私もK君も仕事ですが、果たして彼は今仕事をしているのでしょうか・・・