先日、ある勉強会に参加していた席での出来事です。
上場を目指して業績も着々と伸ばしている会社の社長が、業績が伸びる秘訣を尋ねられて際に一言「商品や開発に思い入れを持ちすぎないことです」と答えました。
私は、想いは力であり実現への近道だと思っている人間なので正直言って違和感を覚えました。ただ、更に聞いてみると「これは素晴らしい技術だから、これは素晴らしい商品だから売れるに決まっていると暴走することは怖いことです。市場への投入は早すぎても遅すぎてもいけない。だからこそ経営者はあえて冷静に現実を直視することが大切なんです。」と答えていました。
なるほど。良いこと言うなぁ。
勉強になりました。
自分に顧みてどうなんだろう?
事業として考えたら、タイミングは大事。だけど、人々のためになると言うことであれば早いほうが良いと思う。必ず良いもので人々にとって役立てるものであれば、少しでも早く世に出た方が良いだろう。
実際に後世で高く評価されている偉人というのはかなり多い。名を残すのが凄いのではなく、結果として多くの人を救ったり助けたり出来ていること(知識)を他に先駆けて完成させているのが凄い。
自分はそういう意味では良い経営者とは言えないのかもしれない。勉強になると思いつつも、世のためになるのなら早い内から人々に知らしめてあげた方が良いと思うから。だってそれで誰かの助けになれるのなら素晴らしいと思いませんか?
とはいえ、もっともっと多くの人に喜んでもらえるようにするためにも、多くの人々に支持していただけなくてはダメなのも事実ですけどね。
まだまだ経営者としては勉強勉強!!