東京電力福島第1原発事故で、東電は7日、1~3号機の格納容器と圧力容器に窒素を注入する装置が停止したと発表した。1時間後に予備機を起動し、窒素注入は再開されたが、原因は分かっていない。同社は「調査中だが、フィルターの目詰まりも推定される」としている。
この1カ月で窒素注入装置の停止は3回目。汚染水の漏れなども含め、福島第1原発では連日のようにトラブルが続いている。
福島第1原発1~3号機で、水素爆発を防ぐために原子炉圧力容器内に窒素ガスを注入している装置が、午後4時45分ごろから約1時間10分停止したと発表した。予備装置を起動して窒素ガス注入を再開。
東電は「圧力容器内の水素濃度が危険値に達するような大きな影響はない」としている。
この装置は3月12日と4月4日にも同じ原因で停止しており、停止は3回目。東電によると、大気を取り込む吸入口のフィルターにほこりなどが詰まったことが原因とみられ、対策を検討する。