プレミアム氷菓!? あずきバーがチョーかたい理由 | minamiのブログ

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面白い話なので、掲載してみましたビックリマーク


時々、むしょうに食べたくなる井村屋のあずきバー。あずきバーは1973年に誕生し、全国で愛され続けるロングセラー商品。ファンは、お子さまからお年寄りまで幅広く国民的人気を獲得しています。全国のスーパーの約9割に置かれているというから驚きです。
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 その人気のあずきバー。特徴のひとつとして、「かたーっ!」っていう、あの「歯ごたえ」があります。そう、あずきバーはガチガチに凍っていて異常に硬いんですよね。

 では、なぜ、あんなに硬いのか。これは、決してメーカーが消費者を困らせるためにイジワルをしている訳ではありません。アイスクリームの場合、乳固形分の割合や、空気の含有率(オーバーランと言います)によって、口当たり、なめらかさが決まります。

 例えば、ハーゲンダッツなどの「プレミアムアイスクリーム」と言われているものは、法令で決められたアイスクリームの規定値(乳固形分15%以上、乳脂肪分8%以上)よりも特に数値も高く、かつ、空気の含有率もとっても低いので、風味が濃厚でネットリとしたなめらかな食感になります。

 このように、アイスのおいしさの要素のひとつ「なめらかさ」はアイスの原材料はもちろん、種類別(規格)、空気含有率によってさまざま。商品によって異なります。

 しかし、あずきバーの場合はアイスクリーム類(アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス)ではなく「氷菓」として、別の扱いになります。

 あずきバーの場合、空気はほとんど混入されていません。主な原料はゆであずきと煮汁。つまり、ゆであずきを凍らせたものに近いのです。そりゃあ、ゆであずきを凍らせるとどんな風になるかは想像がつきますよね。当然、硬くなります。

 昔から製法を変えず、無香料、無着色などにもこだわり、素材勝負で伝統ある製法を守り続けてきた井村屋あずきバー。そして、100粒以上のあずきを上から下までぎっしりと均等に使う技術は大変素晴らしく、なかなか真似できないものだと思います。あずきバー。これはもう、「プレミアム氷菓」と呼んでもいいんじゃないでしょうか(笑)。

 そんな訳で、あずきバーを食べるときは、日本人の持つ和の心とともに、昔からの製法やメーカーの伝統、こだわりも一緒に味わってみてください。

 ちなみに、井村屋さんはIMURAYA USA,INC.として、2010年秋にアメリカ・カリフォルニア州にアイスクリーム工場を建設し、本格的に製造販売しています。日本で絶大な人気を誇るあずきバー。アメリカ市場では人気となっているのでしょうか。

 ただ、アメリカ人に、あずきバーは硬すぎて「歯が欠けた!」と言われて訴えられないか。僕はそれだけが心配です……。