愛したいと、愛されたいと思っていました。

 

怒るとでまかせにひどい悪口を言うお母さん。

そしていつもお母さんの味方になって、言いなりにしないと私を殴る準備をするお父さん。

 

彼らはたぶん、自分たちは最大限の愛を私に注いだと自信しているでしょう。

しかし、私にはどうしてもその愛の欠片すら感じられないのです。

 

それで、家族を作っても、もしこういう家族になってしまうと

それはそれで違う地獄の始まりだと、自分に言い聞かせました。

自分なりに、自分自身を守るための工夫を凝らしたのです。

 

この世の中に私を愛してくれる人は現れないはず、

全ての愛は可愛い女の子、みんなにモテる女の子のものだと思い込んでました。

大学時代の先輩たちがみんな、見た目の優れた同期に興味を持ち、彼女にだけ優しく接してくれたのが

よけいに脳裏に焼き付いたせいかもしれません。

 

一生孤独はつきまとってくるもの。友達として認めないと、と

涙を流しながら誓いました。

 

なのに、なぜでしょうか。

いつもよりも強く、誰かと感情交流をしたいという欲が芽生えてきました。

家族は存在しないと同然。

友だちは恋愛したり結婚すると離れていく。

だから初めて、誰かに甘えたいと思いました。

本音を吐き出して、笑顔も、悲しい顔も、全てを見せたいと思いました。

 

ひそかに眠っていた孤独が目を覚まし、私の感情を揺さぶろうとしています。

 

誰かに恋する感情も持っていなかった私が

初めて恋したい、愛したいと願うようになりました。

 

血が流れてる人間だったとホッとするとともに、

なぜ愛されなかった私が愛したい、愛されたいと願うのか

妙なパラドックスを感じています。

 

今まで愛を経験したことのない人間に、愛される資格なんてあるだろうか。

家族のサポートもない、見た目も可愛くない、

孤独だけが唯一の友達だった私に

そういう資格なんてあるのだろうか…。

 

誰かと一緒にいる時に

不安よりは安定や幸せを感じてみたいです。

でもそれは、自分の力では到底できないもの。

神さまに祈るしかないでしょう…。