冷や汗かいても後悔せず -36ページ目

冷や汗かいても後悔せず

できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

語るのも今更なくらいのペダルなので、なるべく触れられてなさそーなとこで頑張ります。ニヤニヤ

 

ゲットした手作り感100点満点の Timmy Overdrive V1 です。

 

 

 

マーブル模様のようなケースは、ブラックの下地にブルーのラップ塗装を施したものです。

ラップ塗装とは、くちゃくちゃに丸めたラップに色を吹き付け、それを塗装面にポンポンと叩いて色を乗せていく手法で、手作業ですから個体ごとに模様が異なります。

ポール氏はマーシャル好きのようなので、トーレックスをイメージしたのかなと勝手に思ったりも。でも "Timmy" の書体はフェンダーアンプのものなんですよねぇ。

 

V1 が生産完了して10年が過ぎ、中古市場には年季の入ったものが多く見られます。

この個体の前のオーナーは、同じものを何台か所有していて、これはスペアとして保管していたとのことで、ベルクロも貼られることなく状態はかなりグッドです。ウインク

 

V1 というからには V2、V3 とあって、その歴史をポール氏自身も語っています。

これは、あるユーザーが自分の Timmy の画像とともに「大のお気に入りなんだけどラブラブ、だれか歴史を教えてくれない?お願い」と投稿したところ、ポール氏がコメントしたものなんですが、なんて親しみやすい人だと思いませんか。おねがい

 

Nov 17, 2017
Hey WWW, I'm totally fine with phone calls. Any time you have any questions feel free to call me at 615-896-8555 (Tennessee Time).

The Timmy was made with perf board like your pic from 2004 to late 2008. Then for about two years it had a pc board, but still had the same mechanical layout. The pc board was laid out almost identical to the perf layout. In 2010 I redesigned the layout with the external toggle switch instead of the internal dip switches, moved the dc jack to the back of the pedal, and brought the footswitch down to give more toe room between it and the knobs. People call these V2's, but it was pretty much just mechanical changes. About 3 years ago I dinked with the vol/treb controls to smooth out their tapers, and get rid of some jumpy spots in the rotation. Didn't really change the sound. The 0-10 settings are still there, but settings in the middle are in different spots from before. This has some guys thinking the new Timmys are louder and darker, but they're really not - you just have to set them a little differently from the old ones. I didn't really talk about this change because I didn't want people to think it was a new, different sounding version and buy the same basic thing again.

PaulC
Timmy pedals
https://www.facebook.com/paul.cochrane.102

 

「訊きたいことあればいつでも電話していーよスマホ」とは凄いです!びっくり

その上で、仕様変更の流れを述べています。

例えば V2 になって3年後、Volume と Treble をスムーズに調整できるようしたけど黙ってたとか。これはAカーブのポットをBカーブに変更したことを言ってるんだと思います。前と同じツマミ位置じゃ音違うけど、調整幅は変わんないから出せる音に変わりはないってことで、ユーザーが買い直さないように特に言わなかったとのこと。

訊けば教えてくれる、完全オープンなのも Timmy の人気の理由かもしれません。ニヤリ

 

 

V1 はブレッドボードに実装されていて、これぞハンドメイド・ペダルといった雰囲気。おねがい

 

 

 

ケースの縁の塗装がボロボロのように見えますが、そうではなくて、ブルーをラップでポンポン重ねたから縁がマダラになるんです。


クリッピング・ダイオードが6つあり、内2つがディップスイッチに接続しています。

レギュラーだと、上下ダイオード2:2 の対象クリッピング。

どちらか1つをオンにすると、3:2 または 2:3 の非対称クリッピング。

両方オンにすると、3:3 でヘッドルームが最も広い対象クリッピング。

 

Timmy が Tim から派生した直後には、Tim と同じクリッピング・ダイオードが4つのタイプも存在します。

 

 

ちなみに裏蓋にはポール氏のサインもシリアルもありません。

 

 

 

サインやシリアルが書かれているのは代理店販売向けのようで、ユーザーから直接オーダーを受けて作ったものはサインが書かれていないようです。シリアルは代理店向けの中でのナンバリングなんでしょうね。
 

やたらと部品数が少ないのには驚かされます。

だとしても、手間のいるラップ塗装したケースにハンドワイヤリングで $120 ですよ。滝汗

この値付けにはポール氏の考えがあるんでしょうね。キョロキョロ

回路は丸裸、自作愛好家からの質問にも答える、完全オープンソースですね。チュー

 

すごくお人好しなペダルのように思えてなりません。ちゅー