空手道は相対して技の出し合う組手があり、大空會道場では防具を着用の上、直接相手に技を当てる組手稽古を行なっています。
初めて組手稽古を行なう拳士も増えてきたので、試合に出場している拳士を含めて改めて組手稽古の注意事項を書きます。
稽古中も話している事も含まれますが、道場生だけでなく保護者の皆様も必ずご一読下さい。
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組手稽古は互いに技を出す稽古ですので、大きな怪我に繋がりかねないものです。
怪我の要因は実力差、体力差、体調(組手稽古までの動きで判断します)、危険な角度からの攻防、力み、技の未熟…などがありますが、指導者が毎回立ち会い、極力怪我が無いように稽古しています。
些細な不注意や油断も怪我に繋がるため、組手稽古中の指導者は道場生の体力や集中力から組手量や強度を判断し、道場生で注意力散漫、また相手を尊重出来ない態度がみられた場合は稽古停止等を含めて、組手稽古中は一段と厳しい目線で稽古に臨んでいます。
複数で組手稽古を行なうため、全てを見れるわけではありません。またアクシデントのような怪我もあるので、どれだけ安全に配慮しても怪我は発生します。
指導者が立ち合う事で未然に防げる怪我はその都度注意を促し、アクシデント的に発生した怪我については怪我をした子の応急処置や、怪我をさせてしまった子についてもフォローする事が出来ます。
安全に楽しく空手が上達出来るよう、又お子様が空手道を通して礼節や周りへの思いやりを育んでいけるよう今後も稽古していきますが、下記の点をお守り頂いた上で稽古へのご参加をお願いします。
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【注意事項】
●指導者が不在の組手稽古は厳禁とします。
(以前にも書きましたが道場主が認知してない場所での怪我についてスポーツ保険は適応外となります。また他道場への無断出稽古、道場生同士であっても無断で組手稽古が発覚した場合は退会処分になることもあります)
●道場内でも組手稽古以外での組手は厳禁とします。
(じゃれあいのようなふざけ合いで怪我に発展する場合もあります。また道場外でそのような行為があった場合は稽古停止等、厳しく対処していきます)
●防具やサポーターの着用は必ず本人にさせるようお願いします。
(小さいお子様は先輩拳士に頼むようにお伝え下さい)
●組手稽古参加者は爪を必ず切るように。あと防具類の忘れ物があれば組手稽古参加できない場合があります(小さいお子様の場合は稽古前に親御さんがチェックして頂くようお願いします)
以上4点を書きましたが、以前に書いたものや稽古中に話している事です。
改めて書きますが、武道は心技体を鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養うものです。
厳しく思われる方もおられるかもしれませんが、組手の強さ、試合で勝つだけを目的に稽古しているわけではなく人格形成を目指す武道を修練しています。
道場生には稽古中に今後も繰り返し話をしていきますが、保護者の皆様におかれましても武道を修練するお子様の親御さんとして、上記の注意事項を順守してくださるようお願い致します。