悲しい思い出を思い出した。
小学生のとき、好きな子がいた。元気で女子達にも人気があり、女子グループの輪の中にいた子だった。
一時は好きどおしになり、付き合った。付き合ったと言っても小学生なんで形だけのもので、一緒にかえったりするのが関の山のものだったが、話し下手な私は少ししか話せなかった。なんとなく飽きられたのか、もう一緒に帰るのはやめようと言われ、付き合う形も自然消滅した。
一応なりにも少し辛かった私は、女子グループから外れていた女の子に相談した。その子は可愛かったけど一匹狼系で女子達には人気がなかった。その子も好きな男子がいて、二人でよく話した。話せば話すほど性格もいい子で、なんで女子達には人気ないのか不思議だったが、たぶん少し喧嘩っ早かったからかもしれない。だから嫌われてたと思うが、いい子だった。けんかの理由も自分のためじゃなく、人のためばかりだった。
ある放課後、カバンに荷物がうまく入らなくて、出したり入れたりを繰り返し四苦八苦していて、時間がかなりかかってしまった。教室には女子グループ達もいて付き合ってた女の子もいた。
荷物に苦労しているとその女の子がきて話しかけてきた。「あのさー、迷惑だからやめて」僕は何を言われているのかわからなかった。「ずっと待たれるの迷惑だからー」あ、私がまだ未練があり、一緒に帰りたくて待ってると思われてたらしい。「気になるからやめてよねーってみんなで言ってたんだよ、ねー!みんなー」え、この子、こんな子だったんだ、、、、私は恥ずかしくて、悔しくて、でもあまりにびっくりしすぎて、違うよ!って反論する声も出てこなかった。
悔しい気持ちでカバンに詰めながら、そしてさっきよりずっと散らかりながら、やり切れない気持ちを押し殺していた。
すると相談していた、あの女の子がやってきて一緒に荷物をカバンに入れてくれた。僕は泣きながら一緒にカバンにいれた。
人の本性はそんなに簡単にわかるものじゃないんだと知った。
それから僕は、その相談していた子が好きになったが、その子は元々好きだった男の子といい感じになっていった。
悲しい思い出。ずっと忘れてたけど、思い出した。