"雑踏"



東京に来てから約1年半が経とうとしている。



毎朝仕事に行くために、井の頭公園を抜けて吉祥寺に向かう時に、沢山の人とすれ違う。

死んでる様な顔をして歩いている人もいれば、朝早くから井の頭公園で桜の写真を撮る人もいる。

俺たちの生活が、周りの大切な人間も含めて、日々循環している様に、死んだ顔をして歩いている人にも、桜の写真を撮ってる人にも、それぞれの居場所があって、その生活がある程度の円の中で循環している。




当たり前の話だけど、毎日誰かが生まれて、誰かが死んでいく様に、全く関係ない人が死んでも何も思わない様に俺たちだってその対象である。

だからこそ、好きな人たちとはいつ何が起こるかわからない状況を背に生きているからこそ、日々最高で笑い合える日々を作っていきたい。



今日Warpに出勤して、店長のきょんきょんさんから、名取さんの話を聞いた。

Twitterに投稿はされていたけれど、俺はそれを見てなくて、正直、どことなく死を連想してしまった。







ステージに帰って来て欲しいのは勿論だけど、俺の大好きな名取さんに死んで欲しくない。

本当に生きて帰って来て欲しい。




俺たちの日々や喜びや悲しみや怒りなんて、雑踏の中で歩く隣りの人間からしたら何も関係ないことだ。だからこそ、最高だと思える人間たちとの円のなかでは死ぬほど言いたいこと叫んでる良いと思う。

大好きならめっちゃ大好きと言って、クソなら死ぬほど喧嘩したい。

どうせ俺たち以外なんて関係ないじゃん。

みんな好き勝手生きてるよ。






名取さん絶対死ぬな。約束してくれ。






話は少し変わるけど、めちゃめちゃ大事に思ってた人間が会うことがない環境になって、その時に俺も色々あって連絡できてなかったんだけど、ひとまずお疲れ様って伝えようと思ったらラインが消えていた。まぁ良いんだ、俺はお前のこと友だちだと思ってるから、また会えた時は乾杯でもしよう。

指先一本で、文字だけで人を殺せたりできてしまう世の中、嫌いな奴はボタン一つでどうにでも関係を無くすことができる。

だから現場で目を見て話せる時間が一番大切だ。

いつだって俺とお前の話をしよう。

こんだけの雑踏の中で出会えたんだし