一昨年前のこと。
行きつけの藤沢釣具で販売しているマグロ用Sグラス1650-10。
つまり、長さ165センチ、元系11ミリのブランクで、シマアジ竿を作成。
見事に秋のウイリーシャクリで、4キロ以下を数十枚と大きな成果を得ることができた。
個人的に竿元がかなり強い感覚があったが、船長的にはまだまだでかいのがいるから余裕があった方がいい。と言うが、もう少し柔らかめの竿が欲しくて、釣具店に細身のものをリクエストしていた。
このような要望が多かったらしく、そのブランクが昨年11月に出来あがり、早速買いに行った。
このブランクは元系9〜13の種類があり、Sグラスにチタン線を内蔵させて高感度化を図り、強度と高感度を両立させていること。
調子は55から73ぐらいに変更されており、先っぽは柔らかく、元側はかなり硬いので、第一印象はザ・泳がせ竿と言う感じ。
私が購入したT1650-9はシマアジというより、マハタを中心とした10キロ前後までの泳がせに最適と思われる。
シマアジとはかけ離れたが、夜ムツにも良さそうだし、これはこれで良い竿ができそう。
竿作りとしては、Sグラスは繊維のまきぐせがあるので、とりあえずサンドペーパーで凸凹をとる。
Sグラスは、他のグラスと違い、支点部に大きな力がかかっても裂ける心配がなく、また竿の感度を生かすため、塗装仕上げとすることとした。
今後アップ予定ではあるが、先日ムツ竿を津軽塗り風に作ったところ、綺麗には仕上がったものの、塗装に約2ヶ月かかったため、今回は少し簡単に済ませることにした。
作業中は、YouTubeを駄々流しているが、竿のイメージが浮かばず、ダラダラ動画を見ていると、猟犬とマムシが戦っているシーンを見て、安易な気持ちで蛇柄にすることにした。
塗装する時は、ブランクの脱脂を必ずしなければなりません。
これを怠ると、剥がれたり、浮きの原因となります。
脱脂をしたら、まず1000番のサフを塗り、1日乾かして蛇の鱗の輪郭となる色を塗ります。
今回は黒を塗り、完全乾燥させます。
続いて、ガイドの位置にマスキングをしたら、鱗の輪郭となるシートを貼っていきます。
この時下地の黒が完全乾燥していないと、シートの糊で剥がれたり、汚くなってしまいます。
またシートは必ずピッタリくっつけること。
写真で浮いているところがありますが、その部分は模様が出ないので、しっかりとくっつけてください。
と、まぁ、第一段階はここまで。
続きます。