六道(ろくどう) | ~現世の神仏達~

~現世の神仏達~

素戔嗚尊により世界中から全ての神・仏が集められた
人間に入った悪魔達と戦うために神仏も現世の人間に生まれたのだ
そして魔界との戦いは今も続いている!

「六道」とは衆生が輪廻転生(りんね

てんしょう)する六つの道のことです。

つまり、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天の

六つの世界のことです。

 

地獄は常に責め苛(さいな)まれる最悪の

世界で、生前、悪行ばかりしていた人は

この世界に生まれ変わります。

 

餓鬼(がき)は食べ物がなくて、飢えに

苦しむ世界です。

飽食の時代といわれる現代ではそんな

こともありませんが、昔の子供は常に

お腹をすかせていました。

 

子供のことを「ガキ」というのは

そのためです。

もっとも、今では子供のことを「ガキ」などと

呼んだら人権侵害で訴えられるかも

しれませんが・・・

 

畜生は犬、猫や家畜などの世界。

ペットブームの現代では、人間より良い

暮らしをしている畜生もいますが、一方で

食べられるために生まれてくる牛や

豚もいます。

畜生も苦しみを受ける世界です。

 

修羅(しゅら)は阿修羅(あしゅら)の略で、

興福寺(奈良)の阿修羅像などでわれわれにも

馴染みが深いものです。

この世界の住人は常に戦いに明け暮れて

際限なく苦しみます。

凄惨な戦いの場を「修羅場」というのは、

ここからきています。

 

人間はわれわれヒトの世界ですが、ここも

相対的には苦しみに満ちた世界です。

 

最後に天は神々の世界です。

この世界は人間界とは比べものにならない

ほど良い世界ですが、神々もうかうかして

いると次の世には人間や畜生などに

生まれ変わる可能性があります。

 

人は死んで一定の期間が経つと、再び

六道のいずれかの世界に生まれると

考えられています。

これが輪廻転生という思想で、仏教は

この六道の世界から逃れることを

解脱(げだつ)といいます。

その解脱が仏道修行の最終的な目標で、

六道の世界から解脱したところが悟りの

世界です。

 

ちなみに、地蔵菩薩(じぞうぼさつ)は

六人の分身をもって、その一体ずつが

それぞれ六つの世界を守るといいます。

 

そこで、六地蔵が作られたのです。

 

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