ちょっと時間経ってしまいましたが24時間テレビのお話を。
<過去関連記事>
”24時間マラソン 大島美幸が走るコースは徒歩9時間の距離”を鵜呑みにする人たちに思う。。いつからか「24時間テレビ」「チャリティ」って検索しても
タレントの出演料をはじめとした例の話題しかない状態になっている。
今回は横流しの情報じゃなく自分なりに
調べて
考えてみた話。
結論からいえば
日テレは24時間テレビの番組立ち位置をもっとはっきりさせるべきでありさらなる誤解を生まないよう情報を発信していくべきだろうということ。
今回自分の考えに沿うような意見
参考に出来る意見や論調が全くなっかたので
ボクの考え方が読む方にどう
うつるかはかなりドキドキものだ。ちなみにボクは日本のテレビメディア全般に基本強烈な不信感を持つスタンス。
特に報道関係はね。偏向報道中心にいろいろ思う。
世界で行われるチャリティ番組と比較される点は主に以下。
”制作費に金がかかりすぎ”
”出演者は全てノーギャラであるべき”
”スポンサーは広告料を全て寄付に廻し、CMは一本も流さない形をとるべき”
というもので
・世界のチャリティ番組との比較
・募金額について知っておきべき事
・チャリティビジネスとして番組を考える
・タレントの出演料について
・チャリティ・ボランティアとは?
といった視点で考えてみた。
まず世界のチャリティ番組ってどんな?なのとういうとこから。
ボクは今の今まで海外の有名なチャリティ番組が
「テレトン(テレソン)」だということも知らなかった
(「telethon」 テレビとマラソンの合成語 長時間番組のことを指す
なので日テレ24時間テレビもテレトンになるし長時間選挙番組も含む)
始まりはアメリカ 筋ジストロフィー症の理解を広めるために
1966年にコメディアンで俳優のジェリー・ルイスが「レイバー・デイ・テレソン」として
始めたのが始まり。治療費・社会参加のための費用捻出を目的に各界の著名人
がコンサート、ミュージカル、トークなどを無償で行いイベントを実施。 wiki引用
しかも「テレトン」は世界各国で行われていて
外国の方の間で「テレトン」=「チャリティ番組」っていう共通の認識で
伝わるほどのものだということを初めて知った。
とかくこの海外のチャリティとの比較がどうなのか各国調べてみました。
検索してびっくり。
日本でほぼ報道・発信されてないようで日本語の情報が全くない(・∀・)あちゃー
英語は読めませんので
力強い味方Google翻訳くんと為替レート計算ページに手伝ってもらって
各国のテレトン団体のサイトとニュース情報・wikiなどから
到達寄付金額をなんとか調べられましたー
それにしても調べいていく中で驚いた。何がって規模がちがいすぎる。
世界各国でだいたい12月初旬に行われるテレトン。
これ国をあげての大イベントなんですね。
国の全テレビ局が協力し、国内の企業・団体レベルからの寄付も行われる。
日テレ24時間テレビは調べられる限りでは企業からの寄付というのはなさそうです。
24時間テレビも全国規模で行われてますが(っていっても全国の日テレ系列局ですが)
民放局1社が主催してる日本とはまあ比較にならない。
で各国のテレトン(テレソン)で集まる寄付金額
日本24時間テレビ 2012年 約11億円
アメリカ 2012年 815万ドル(約8億円)
メキシコ 2011年 3200万メキシコ・ペソ(約2億4千万円)
チリ 2012年 250億チリ・ペソ(約4億8千万円)
パース 西オーストラリア 2012年 1680万オーストラリアドル(約14億7千万円)
UAE 2012年 15億円
ドバイの財閥マシュレクバンクの副総裁個人で500万ディラハムス(約1億5千万円)
次いでビジネスタイクーン個人で100万ディラハムス(約3000万円)
ドバイ警察総裁も個人で10万ディラハムス(約300万円)の寄付の他
個人、法人、団体幅広く寄付キャンペーンに参加
UAEなんかは個人寄付の金額が桁違いですね。
各国ともに企業・団体の寄付金額もあっての金額。
そうして見ると24時間テレビの募金額って脅威的じゃないかと思う。
基本、一般個人からの募金のみであの金額ですから。。
(だれかこのあたりちゃんとした方に調べて頂きたいですね)
なんかギャラどうとか以前に、この実施規模の違いに(少なくとも企業寄付がある)
まず考えさせられる。NHK・民放キー局レベルでも協力出来ない
番組のイベント的要素でしか実施出来ないっていう。
なにをとっても良い意味・悪い意味で日本はガラパゴスだー。
そしてもうひとつ知っておくべきは募金額について。
「番組終了時点金額」と「最終報告金額」は違うということ。
よく番組終了時点での金額を前年度募金額と比較して
「募金額激減!」と言ってる人がいますがこれはおかしい。
募金自体は番組終了後も続く。と言うか1年間ずっとやってる
募金集計期間は前年の10月からスタートし9月末に締められる。
今年の番組終了時点での募金額は約4億円(昨年は2億8千万円)(この金額はおそらく番組中継内で集まった募金額と思われる)
なので今年の募金額はまだ不明。
2012年は最終的に先程もあげたとおり11億円だ。(2012年9月末集計額)
2011年は震災があったことで過去最高19億円の募金額だったのです。
だから昨年は2011年の半分の募金額だったために
「募金額昨年の半分以下!24時間テレビもオワター」みたいなことも言われてた。
このあたりいかにスレ立てされた情報がいい加減かということがよく分かる。
以下ここ10年の募金額推移と前年比のグラフ出してみた。

拡大はこちら
で
「制作費に金がかかりすぎ、だったらそのまま寄付しろよ」
って意見についても考えたい。
今回の2013年24時間テレビ番組制作費は約4億円。
スポンサー収益約22億円。
ちなみ40億円て言われてるてやつはデマ。
ソルとかいう記者の論拠のないデマ。そうであるかのように広がってますが。
この後に上げるボクの考え方は極論かもしれない。
ただデマであれ40億円と出れば 「制作費かけすぎ募金に回せ!」
4億円と分かれば 「スポンサー料22億円でしょ?wどんだけ儲けてんだ」
って見方は論筋が通っていないと感じるのはボクだけでしょうか?
海外のチャリティ番組の場合は以下2点がデフォルトのようです。
・スポンサーは局にCM広告を出さず、その分のスポンサー料を寄付に回す
・出演者はノーギャラ
これは今回の結論にもなるが
やはり問題点は民間の放送企業1社で行う限界(
イオン・日産など協力会社はあれど)
に集約される気がする。
だから海外のテレソンと比較し
単純に批判することはとっても難しく
批判自体がナンセンスなんじゃないかと。
果たしてボクらは手放しで日テレのやり方を批判する資格があるのだろうか。
そこにはチャリティ番組を「ビジネスの形式でやらざるをえない限界」
それなりの理由があると思うのだ。
海外のように国も民間企業・団体も一体となったチャリティイベントが
興せるなら「完全無償ボランティア」での誰もが誇れるチャリティ・イベント・番組が
実現出来るんじゃないかって思う。
現状は「チャリティビジネス」としか表現できない日テレ24時間テレビ。
それが良いか悪いかは先ほど述べたとおり。
「チャリティビジネス」視点で考えた場合には何が行われていているかを考えてみる。
ちょっと遠回りな話しからになるが。
資本主義社会に存在する企業の意義とはなにか?
松下幸之助の言葉を借りれば
それは「儲けること」にほかならない。
すべての企業にとって儲けることは正義
「儲ける」というと少しいやらしいイメージがある。
松下幸之助を知るまでは僕もそうだった。
「儲け」=「利益」ですから
この言葉の意味を正しく知ることはとても大切なこと。
松下幸之助の「物の見方 考え方」から引用すれば
"事業を通じて社会に貢献するという使命を遂行し
その報酬として社会から与えられるのが「利益」である"
つまり儲けとは社会に貢献した結果の報酬であると。
だから儲ける事自体は悪いことではない。
予算(制作費)をかけ
世の中に新たな価値を生み、提供することで予算を超える利益をえる。
それは商売の根幹。
それを最重要事項として行うことは
企業としての絶対的な正義だ。
そうした営利活動がもたらす複利的な影響を活用し
(良い見方をすれば福祉放送することそのものが既に立派なチャリティ活動でもある)
番組と出演タレントの持つ影響力を
最大限活用し「チャリティ募金」の
最大化に繋げているのが「24時間テレビ」だ。
ビジネスの営利で得た収益を元にそれぞれの企業は
ちゃんとCSR(企業の社会的責任)活動をしているわけで(大手はほぼ)
そこで社会貢献を行っている場合がほとんどなわけです。
こういった状況下の中で 海外と同様に
「スポンサーは局にCM広告を出さず
その分のスポンサー料を寄付に回せと」なると
本来企業が得た収益
投じる予算の用途の自由をそのまま奪いかねない意見だ。
「チャリティ番組を作りそれにスポンサードするなら
スポンサー会社はその投じる予算を
主催するTV局はそれで得た収益を
全額その「特定のチャリティ」に寄付するそれが当然で常識だろ?!」
と言ってることになる。
これは最もらしい意見のようで
現在日テレが抱える問題を全く無視した乱暴な意見だ。
そのロジックは間違っていると思う。
だからそれは個人、つまりそれはタレントにおいても同じで。
チャリティビジネスという状況では
タレントにギャランティが発生するのはおかしな事ではない。
少なくともタレントに非はなく、批判の的になるのもおかしい。
もしここで問題提議するならば
タレントが「ギャランティの中から寄付をしているか?」ということだろう。
ただ当然それは義務ではない。
それこそ義務となればそれはチャリティでなくなるわけで
仮にもし「私は今回のギャラのうち寄付をいくら行いました」と
発表するタレントが現れることがあればそこで全ては崩壊するでしょう。
好感度アップのための売名行為と批判されるだろし
誰かひとりがそれを発表することになれば
これまで影で寄付を行ってきた人に
タレント業であるからこその不利益を被ることになる
(悲しいかなタレント業とはどこまでいっても根本は好感度商売)
そうなれば私もいくら寄付しましたという人がでてくるのが必然だ。
そうなれば、それこそ暗黙の了解で寄付が義務化。
チャリティ活動としての体裁を保てず番組は終了してしまうでしょう。
募金活動すら終わってしまうだろう。
このギャラ発生の件については「ギャラが出るなら出ない」という
さんまを絶賛する声が多いが
それはタレントとしての一つの選択肢で
だからと「さんまやたけしはすごいな」となるのも何かおかしい。
さんまが本気なら自分が出演し募金の集金額をさらに増やし
その上で得たギャラを後で全額寄付することも出来ないことではないのだから。
逆に「ホンマに誰にも見えないとこでやったら、なんも得ないやん」
というような打算的な考え方にボクには見えてしまう。
最後に改めて「チャリティ活動」と「ボランティア活動」とはなんなのかについて
チャリティとはなんなのか?
チャリティ-大辞林
”収益を社会事業や救済運動に寄付する目的で行う、各種事業や催し。慈善。”
慈善?
慈善とは-大辞泉
”情けや哀れみかけること。
特に、恵まれない人々や被害にあった人々に経済的な援助すること”
情けや哀れみをかける行為そのものも
チャリティに含まれているというのは少し驚きました。
じゃあボランティアとは?
古典定期な定義としては
自発的に行う無償(無給)制、利他(他人の利益になるよう図ること)性を
ともなう活動とある。wiki
ただボランティアの無償性の部分は変化していて
「無償ボランティア」
「有償ボランティア」 ←青年海外協力隊・国境なき医師団に代表される活動
という概念が存在する。
これはチャリティにはない概念だ。
チャリティには有償も無償もない。
もし24時間テレビと海外のテレソンを言い表すならば
テレソンは「無償ボランティア」によって行われるチャリティ活動
24時間テレビは「有償ボランティア」によるチャリティ活動。
じゃないかと。
ただこの辺りは日本テレビ自身も自覚していないだろう。
だから昨今に見られるお金をめぐる批判にさらされ
しっかりとした番組方針や
意思表示が出来ないままなのだろう。先にも述べたように
ひとつは単純に海外のチャリティ番組と比較はできない状況であるということ。
日テレは24時間テレビの番組立ち位置をもっとはっきりさせるべきであり
さらなる誤解を生まないよう情報発信を積極的にしていくべきだろうと思うわけです。
視聴者に疑問が生まれた時点で
チャリティビジネスと公言していればこんなことにはなっていないだろう。
公言すればそれによって募金が減るかもしれないが
放送している内容、障害者の方が何かに挑戦していることにウソはないわけだから
そこからがテレビ局の本当の力の見せ所なんじゃないの?
ただひとつだけ言いたいのは
チャリティマラソンで時間ギリギリになるような距離設定と演出はやめてほしい。
1時間2時間早くゴールできる設定でもいいじゃないかと。
そのせいで妙に番組全体が安っぽくなってるのが残念でしょうがない。
おわり