2025.12.13 母のお誕生日 78才
抗がん剤治療のワンクール目の様子見入院から12日に退院してきた父と二人で、母が入居している介護付きマンションまでお祝いに出かけた。
母が大好きだった地元のケーキ屋さんで、
生クリームたっぷりのショートケーキをふたつと、思い出のバナナケーキ1つを買って持っていった。
母の部屋の扉の前に立つと、「◯☆♯△ください!」母が何か訴えている声が聞こえた。
がらりと扉を開けると、驚いた表情の母と目があった。
お誕生日おめでとう!
父が母のベッドへ歩いて行きながらそう言った。
ひろみちゃんがな、ケーキ買ってきてくれたから、それでお祝いしよう。
母のベッドサイドに引き寄せた車椅子に父がどかんと座り、私がケーキを準備するのを待つ時間、とても幸せなひととき。
ベッドサイドにケーキを持っていって、
イチゴとラフランスどっちがいい?って聞いたら、
いつものように、どっちでもいいと言う答え。
その手には乗らないよ、とばかりに、本当はどっちがいい?と畳み掛けると、ラフランス、と。
ラフランスのショートケーキを持って、ベッドサイドの椅子に座ったとき、母の手にきれいなピンクのマニキュアが塗ってあるのに気がついた。
懐かしい母の手。
元気な頃はとってもおしゃれで、いろんな色のマニキュアを持っていて、おしゃれする自分を楽しんでいた母だった。
久しぶりにその頃の母に出会った気がして、
なんだかとても嬉しかった。
ショートケーキを食べて、
ベトナムに住んでいる弟とLINE電話をつないで、家族4人でお祝いした。
弟も私もそれぞれに家族があるから、生まれた時の家族4人でこんなふうにお祝いしたのは久しぶりだ。
78才って
13×6だ。今年母は6週目の最後の年になるのだな。
感慨深い。
